ダルビッシュ、中田にマジギレ! 「話にならん」

8日に行われた日本ハムの名護キャンプで問題は起きた…。

この日の練習メニューにあったシート打撃でWBC日本代表候補の日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)が初登板。
WBCに向け、現在の調子を披露する最高の舞台となるはずだった。

しかし、そんな舞台でダルビッシュがなんと“マジギレ”したのだ。

理由は二つ。

まずは今季から厳格化されるルールの一つである“15秒ルール”。
ダルビッシュが今回の登板中、捕手からの球を受けてから15秒以内に投球しなかったとして1ボールを追加される場面があった。これに対してダルビッシュは猛反発。

「（リズムが取れなくて）野球にならない。こっちも生活がかかっている」とルールへの不快感をあらわにした。

これだけでもダルビッシュのご機嫌はかなり斜め。
しかし、まだその不快感を煽る出来事が起こった。

それは今回のシート打撃の相手となったルーキー中田の行動だ。
中田は入団会見の際、対戦したい投手にダルビッシュの名を挙げており、この日ついにその夢が実現。
報道陣もどういった対戦になるのか注目していた。

すると開始直後、早くも勝負が決まる。
ダルビッシュが投じた2球目。やや甘く入った外角直球を見逃さなかった中田は、豪快な一発で右飛に運んだ。

これには中田も大喜び。
「当てましたよ」と得意げに声を上げてみせた。

それを見たダルビッシュが激怒。
「当てただけで喜ぶな!　打つのが打者の仕事やろ!」と中田を一喝した。

さらにこの後、中田は三塁の守備についたが、ライナーを一度はグラブに入れながらも落球する場面がありエースの足を引っ張った。
これに対しては「話にならん」とダルビッシュも呆れ顔。

打撃が良くても守備がこれではどうにもならないといった様子だった。

しかし、ダルビッシュのこの日の投球内容自体は至って順調。
打者7人に3安打を許したものの、クリーンヒットは1本もなかった。

本人も
「打者との呼吸もつかめたし、そこそこできたかな」と語った。

若き新人と若きルールに苦しめられたダルビッシュだが、
WBCで日本を背負うエースには一点の曇りもない。

(2009年2月10日)

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