楽太郎「継がさせていただきます」と涙の誓い。―円楽師匠お別れ会

肺がんのため先月29日に76歳で亡くなった落語家・三遊亭円楽さん(享年76)のお別れの会が21日、東京・丸の内の東京会館で開かれ、落語関係者など350人が集まった。

コチョウランなどの白い花々で飾られた祭壇には、鈴本演芸場(東京・上野)の独演会での円楽さんの写真が掲げられ、参列者は次々に献花を行い、飲食を楽しみながら故人をしのんだ。

20年以上にわたり司会を務めた人気テレビ番組「笑点」の大喜利メンバーもそろって登場

桂歌丸(73)は「星の王子様におなりになったんですから、一門と落語界を見守っていただきたい。長い間お疲れさまでした」と遺影に呼びかけ、落語協会会長の鈴々舎馬風(69)は「たくさんの弟子を育てて、後はやることはないでしょう。ゆっくり休んでください」とねぎらった。

笑福亭鶴瓶(57)は上方落語協会を代表して「むこうでうちのおやっさん(師匠の故・六代目笑福亭松鶴)と楽しくやってください」とあいさつ。

円楽さんとは、鶴瓶が師匠の故笑福亭松鶴に師事していた20代のころ、神戸で初対面。

"宴会係"として呼ばれた鶴瓶は放送禁止の芸で散々笑わせ、円楽さんに気に入られたというエピソードを明かした。

また、この日は多発性硬化症を患い、リハビリを続ける林家こん平(66)も登壇し、参列者への感謝を述べた。

一方、来年3月、六代目円楽を襲名する弟子の三遊亭楽太郎(59)は、会の締めくくりに「師匠、本当にありがとうございました。六代目の円楽、継がさせていただきます」と宣言したうえで、「一門とともに師匠が残したものを一生懸命背負っていきます」と涙ながらのあいさつ。

「私の中に私が死ぬまでずっと円楽がいる。皆さんの中の円楽(の思い出)を大事にしてください」と訴えた。

最後は会場に、在りし日の円楽さんの豪快な笑い声が流された。(松野)


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