篠山紀信公然わいせつ礼拝所不敬で略式起訴!!

東京区検は20日、08年に都内の青山霊園などで女性のヌードを撮影したとして、礼拝所不敬と公然わいせつ罪で写真家篠山紀信(しのやまきしん=69)を略式起訴した。

起訴状によると、篠山は08年10月15日夜、東京都港区の都立青山霊園内で、女優を全裸で墓石の上に立たせて写真を撮影したとされる。女優は「撮影場所やポーズはすべて同氏が決めた」として不起訴(起訴猶予)となった。

事件は表現の自由をめぐり論議になったが、

検察側は
(1)祖先の墓がある市民が不快な思いをした
(2)通行人の通報を受けた警察に対し「下着をつけていた」とうその上申書を提出して撮影を続けた

の2点を特に悪質と判断、現場を墓所に絞って立件した。

礼拝所不敬罪は、仏堂、墓所などの礼拝所に対し、公然と尊厳を汚す(不敬)行為で、法定刑は6月以下の懲役もしくは禁固、または10万円以下の罰金。

青山霊園を管理する東京都公園協会の関係者も「公園や墓所でわいせつ撮影をしたこと自体が聞いたことがないし、この罪が適応された記憶はない」と驚いている。

起訴を受け篠山はこの日、声明を発表し「不愉快な思いや怒りを感じられた方々には深くおわびしたい」と謝罪した上で、「製作時、まさか『公然わいせつ罪』に触れるなど露ほどにも思っていなかった。40年間ずっとこの手法で撮影を続けて何のおとがめもなかった」と今回の処分に疑問を投げかけている。

また「戸外のヌード撮影は一切できないのだろうか」「この事件をきっかけに表現することが窮屈になってしまわないか」と今後の活動を危惧しつつも、「僕は事件を真摯に教訓として受け止めた上で、さらなる新しい表現に果敢に挑んでいきたい」とコメントしている。

篠山の挑戦に期待したい。(松野)


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