朝ドラ「純と愛」の評価に賛否両論! 平均視聴率20%超え危険信号!

10月からスタートした朝の連続テレビ小説『純と愛』(NHK)。
脚本を手がけるのは、『家政婦のミタ』や『女王の教室』など日本テレビ系列で大ヒットドラマを手掛けた遊川和彦(ゆかわかずひこ=57)ということで、放送前から話題を呼んでいた。

注目の初回放送では好評だった前作『梅ちゃん先生』を上回る19.8%の最高視聴率を獲得。
ヒロインの夏菜(なつな=23)を筆頭に、風間俊介(かざましゅんすけ=29)、武田鉄矢(たけだてつや=63)、舘ひろし(たちひろし=62)ら豪華俳優陣が出演することも視聴率アップを後押しした。
今月6日には物語の後半に向けて新キャストが発表され、余貴美子(よきみこ=56)や石倉三郎(いしくらさぶろう=65)など、遊川らしい個性的な配役に注目が集まっている。

同作の平均視聴率は、初週に記録した18.6%以降、第2週18.0%、第3週17.5%、第4週17.3%と徐々に下降しているものの、現在放送中のドラマの中では常にトップクラス。
しかし、ここ10年の朝ドラ平均視聴率と比較してみると、最高は『さくら』(2003年)の23.3%、そして次点が『こころ』(2002年)が21.3%
そして『梅ちゃん先生』(2012年)と『まんてん』(2002年)が20.7%と続く。
最低は『うぇるかめ』(2009年)の13.5%で、その次が『つばさ』(2009年)の13.8%だ。

これらと比べると今のところ『純と愛』は可もなく不可もなくといったところ。
これでは遊川が脚本したドラマとして納得できるはずもない。
最近の朝ドラの平均視聴率は、『おひさま』が18.8%、『カーネーション』が19.1%、『梅ちゃん先生』が20.7%と、3期連続で上昇している。
これを踏まえれば『純と愛』は最低でも20%超えが絶対条件だ。
それだけに今は『純と愛』が駄作となるかヒット作となるか、NHKにとって最も重要な時期だろう。

そんな同作への視聴者の反応が気になるところだが、今のところ、
「朝ドラっていうより、昼ドラみたい。ドロドロしてる」
「ギャーギャー騒々しい」
「父娘でどなり合い、職場では上司とぶっかって大声でわめく。純の態度は常軌を逸している」
など否定的な意見がやや目立っている印象。

しかし一方で、
「展開が読めないのが面白い」
「大げさでマンガチックなのに、ひかれる純粋さがある」
「ほんとうにぶつかる人間の心と心。そうそう、こういう朝ドラを待ってたんだよ」
など好意的な意見もある。

これまでの朝ドラから、あえてかけ離れた奇抜な設定と急展開を用意することで賛否を問わず話題を呼んでいる『純と愛』。
『家政婦のミタ』や『女王の教室』などは後半になるにつれ視聴率が急上昇おり、これから物語の後半を迎える同作はここからが本番といったところだ。
民放ドラマで脅威の視聴率40%を叩き出した超人気脚本家・遊川は、NHKの朝ドラでも革命を起こすことが出来るだろうか。(石森)


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