(09/10)
医療問題というのは、ただひとつの枠組みの名前でしかない。
「医療問題」という言葉に包括されるのは、医療現場ないし医療を取り囲むシーンでの、実に様々な問題の総称なのだ。
そのうちのひとつが、小児救急問題。
テレビ朝日で10月16日からスタートする新ドラマ「小児救命」は、まさにその問題をセンセーショナルに取り上げたドラマだ。
近年、小児科医不足は深刻な問題となっており、中・大規模病院での小児科閉鎖のニュースもたびたび耳にするようになっている。
その主だった理由は、「小児科医の減少」だとされてきた。
しかし、実はそうではなかったのだ。
2007年12月に厚生労働省が公表した「全国の医師数統計」によると、小児科医の数は1万4700人(当時)。
この年の10年前の1万3781人に比べてむしろ増加しているのだ。
しかし問題とされているのは、救急医療に携わることのできる小児科医の数。
つまり、「小児科医の減少」ではなく「救急医療に携われる小児科医の減少」こそが、この問題の核心なのだ。
小児科医の大半が救急医療を伴わない小規模病院や開業医に偏っており、日本小児科学会の2005年発表の調査結果では、病院小児科の平均医師数はわずか2.3人という驚くべき数であることがわかっていた。
小児科医不足を解消する対策は講じられてきたものの、いまだ厳しい状況であることに変わりはない。
その現場は、高い志を持って小児科医になった医師ですら、戦線を離脱してしまうほど過酷であることが知られているからだ。
大人と違い、自分でしっかりと症状を説明することができない子どもに対しては細心の注意と観察が必要になり、神経の消耗度合いは著しいものがある。
さらにここ数年、コンビニ受診という言葉も生まれるほど、緊急を要しない小児患者までもが矢継ぎ早に救急病院へ駆け込むようになった現状……。
法定勤務時間をはるかに超える激務を強いられ、精神・肉体的負担を増幅させることになった彼らは……。
その答えが、このドラマの中にあるわけだ。
小西真奈美(こにしまなみ=29)を主演に迎え、塚本高史(つかもとたかし=25)、勝地涼(かつぢりょう=22)、山口紗弥加(やまぐちさやか=28)、笛木優子(ふえきゆうこ=29)、大杉漣(おおすぎれん=57)、渡辺えり(わたなべえり=53)、陣内孝則(じんないたかのり=50)ら豪華キャストが脇を固める。
「年齢を重ねて、社会の制度や問題に興味が湧いてきた今だからこそ、いろんなことを考えながら演じていける役だな、と感じています」と小西。
特に、子どもと親の関係性から生まれる問題や事件には強い関心があるとのことで、医療問題だけでなく小児患者の家庭環境もちゃんと描いていく本作に参加できることに意義を感じていると話した。
小西が演じる青山宇宙は、天真爛漫な女性。
そして、“子どもたちを助けたい”という芯が決してブレることない、強い小児科医だ。
だが、その強さは過去に大きな痛みを背負っているからこそ得た強さ。
「その強さを表現するため、温度をもって人と向き合う先生として演じていきたい」と、役についてじっくりと掘り下げている様子だ。
社会派でありながら、ヒューマンドラマでもあるこの作品。
ドラマが、またひとつ社会に警鐘を鳴らす役割を引き受けそうだ。(古田鉄寿)
「医療問題」という言葉に包括されるのは、医療現場ないし医療を取り囲むシーンでの、実に様々な問題の総称なのだ。
そのうちのひとつが、小児救急問題。
テレビ朝日で10月16日からスタートする新ドラマ「小児救命」は、まさにその問題をセンセーショナルに取り上げたドラマだ。
近年、小児科医不足は深刻な問題となっており、中・大規模病院での小児科閉鎖のニュースもたびたび耳にするようになっている。
その主だった理由は、「小児科医の減少」だとされてきた。
しかし、実はそうではなかったのだ。
2007年12月に厚生労働省が公表した「全国の医師数統計」によると、小児科医の数は1万4700人(当時)。
この年の10年前の1万3781人に比べてむしろ増加しているのだ。
しかし問題とされているのは、救急医療に携わることのできる小児科医の数。
つまり、「小児科医の減少」ではなく「救急医療に携われる小児科医の減少」こそが、この問題の核心なのだ。
小児科医の大半が救急医療を伴わない小規模病院や開業医に偏っており、日本小児科学会の2005年発表の調査結果では、病院小児科の平均医師数はわずか2.3人という驚くべき数であることがわかっていた。
小児科医不足を解消する対策は講じられてきたものの、いまだ厳しい状況であることに変わりはない。
その現場は、高い志を持って小児科医になった医師ですら、戦線を離脱してしまうほど過酷であることが知られているからだ。
大人と違い、自分でしっかりと症状を説明することができない子どもに対しては細心の注意と観察が必要になり、神経の消耗度合いは著しいものがある。
さらにここ数年、コンビニ受診という言葉も生まれるほど、緊急を要しない小児患者までもが矢継ぎ早に救急病院へ駆け込むようになった現状……。
法定勤務時間をはるかに超える激務を強いられ、精神・肉体的負担を増幅させることになった彼らは……。
その答えが、このドラマの中にあるわけだ。
小西真奈美(こにしまなみ=29)を主演に迎え、塚本高史(つかもとたかし=25)、勝地涼(かつぢりょう=22)、山口紗弥加(やまぐちさやか=28)、笛木優子(ふえきゆうこ=29)、大杉漣(おおすぎれん=57)、渡辺えり(わたなべえり=53)、陣内孝則(じんないたかのり=50)ら豪華キャストが脇を固める。
「年齢を重ねて、社会の制度や問題に興味が湧いてきた今だからこそ、いろんなことを考えながら演じていける役だな、と感じています」と小西。
特に、子どもと親の関係性から生まれる問題や事件には強い関心があるとのことで、医療問題だけでなく小児患者の家庭環境もちゃんと描いていく本作に参加できることに意義を感じていると話した。
小西が演じる青山宇宙は、天真爛漫な女性。
そして、“子どもたちを助けたい”という芯が決してブレることない、強い小児科医だ。
だが、その強さは過去に大きな痛みを背負っているからこそ得た強さ。
「その強さを表現するため、温度をもって人と向き合う先生として演じていきたい」と、役についてじっくりと掘り下げている様子だ。
社会派でありながら、ヒューマンドラマでもあるこの作品。
ドラマが、またひとつ社会に警鐘を鳴らす役割を引き受けそうだ。(古田鉄寿)
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