サンミュージック、酒井被告に最後の親心? 損害賠償5億円負担!?

覚せい剤取締法違反(所持)の罪で起訴された女優で歌手、酒井法子被告(38)の損害賠償について、元所属事務所の「サンミュージック」が負担する意向を持っていることが分かった。

同社の相澤正久社長(60)が「サンケイスポーツ」の取材に対し明かしたもので、損害賠償額はCM契約解除など、総額で推定約5億円とみられる。

同紙によると、「事務所が先方(企業)とCM契約しているので、最大の責任は酒井本人より事務所にあります。それは誠意として当然です」、相澤社長は賠償責任についての質問にこうキッパリと答えたという。

酒井被告が東京地検に起訴された28日に、事務所として解雇処分を下したが、債務責任はまだ残っている。

CM契約を打ち切られたのはアラクスの頭痛薬「ノーシン」、トヨタ自動車のミニバン「ノア」。酒井被告のCM出演料は1本で3000万円から4000万円の間とみられ、違約金を含めて損害額は2本で1億円を超える見通しだ。

最高裁が制作し、酒井被告が主演した裁判員制度PR映画の第3弾「審理」は、全国の地裁や法務省に配布された19万1000本のDVDがお蔵入り。

同時にHPの動画配信も中止となり、制作費の7100万円と迷惑料を合わせ、賠償額は約1億円に達しそう。

また、28日に契約解除された元所属レコード会社、ビクターエンタテインメントは9月に予定していたベストアルバムの発売を中止し、これまでのCD、DVDも出荷停止して回収。各費用に5000万円程度を負担したとみられる。

最大の損害賠償を求められると思われるのが、酒井被告が手掛けたファッションブランド「PP rikorino」の販売元、伊藤忠商事。

逮捕された際、すぐに契約解除を決定し、店頭から約150品目の商品を撤去しており、関係者によると損失は2億5000万円に及ぶという。

膨れあがった損害賠償は実に約5億円。

今後は事務所側が各企業を回って、請求額を折衝していく。04年には年収1億2189万円を誇った酒井被告だが、無職となった今では返済能力があるとはいえない。

事務所の最後の温情を、酒井被告はどう思うのだろうか…。(松野)


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