おせん
[第3話]
05/06放送

料亭・一升庵では開店前に仲居たちと若女将・おせん(蒼井優)で「一升庵名物 とろろめし」ののぼりを店前に立てる。「なぜとろろめしだけのぼりを立てるのだろう」誰もが不思議に思うが、理由は誰も知らなかった。

そんなある時、飲み屋で元板前だという静岡なまりの男(西村雅彦)に江崎(内博貴)は出会う。「タコ引きの竜」と名乗る男に「一升庵で働いている」と江崎が話すと、「一升庵のヤツは俺におごって当然なんだ!」と言って、タコ引きの竜は江崎に飲み代を押し付けた。

その男のことを江崎が一升庵のみんなに話していると、その話を聞きつけた清二(杉本哲太)は顔色を変える。おせんは、先代の女将・千代(由紀さおり)に「タコ引きの竜」を知っているかと尋ねるが、理由を教えてくれない。意を決したおせんは、江崎に頼んで「タコ引きの竜」に会いに行く。

江崎をお供に「タコ引きの竜」を探すおせんは、ようやく竜を探し出した。おせんは竜に1枚の写真を見せる。それは、先代の女将・千代と竜が、料亭の客と一緒に笑っている写真だった。実は、おせんは密かに写真の竜が自分の父親ではないかと、子供の頃から思っていたのだ。

その話を聞いた竜は、「一升庵の看板だった自分と跡とり娘の間に恋の話があっても不思議ではない」とニヤける。しかし竜は「腕を怪我して包丁を握れなくなった自分を、千代は放り出し、弟分の清二を板長にした」と語る。「メンツもボロボロだ」と恨み節を言うのだった。

それを聞いたおせんは、「なにか、わっちにできることがあるなら言ってください」と竜に話すと、竜は「うまい酒を死ぬまで飲ましてくれ」と答えたのだ。約束を果たすため、おせんと竜が一緒に飲んでいると、そこに千代がやってきた。千代は竜に向かっておせんを騙したことを叱る。すると竜は、「あんたが俺にしたことは、こんなもんじゃ済まない!」と言い残して去っていった。

おせんは千代に「竜が父親ではないことには気付いていた」と告げる。しかし、千代がしたことのお詫びのつもりでおせんは会っていたと言うのだ。そんなおせんに、千代は「のれんを守るってのは、ままごとじゃないんだ」と言い切る。

当時の竜は、包丁技ばかりに気を使う料理人だった。そのことに一升庵の危機を感じた千代はニ番板の清二を板長に任命。「包丁の技は第二義。客の魂に伝わる味を第一義とする」と宣言したのだ。その後やけになって飲み屋でケンカし、そこで怪我をしたのだ。本当の理由を知っていたシズ(余 貴美子)がおせんに教えた。

全てを知ったおせんは、竜を一升庵に招待する。そして、竜に一升庵で最も愛されている料理・、とろろめしを出した。とろろめしは、竜が一升庵にいた当時、竜の弟弟子だった清二のために賄いとして作った料理で、この味を忘れられなかった清二が試行錯誤で作り、それを千代が看板料理にすると宣言した代物だった。いまやまごうことなき一升庵の看板料理・とろろめし。おせんは、一升庵全員と一緒に竜の前に並び、「素晴らしい“とろろめし”を残してくれて感謝します」と頭を下げた。

竜が店を出ると、「一升庵名物 とろろめし」ののぼりをかけた屋台を引いた千代が現れた。「商売の足しになるなら使ってくれ」と屋台を竜に渡す。のぼりは意地っ張りの竜が、また一升庵に戻ってこられるように、かけられていたものだったのだ。「給料5万で一升庵で働くのはカンベンだ」と笑う竜。自分の料理を看板にしてくれてありがとうと言うと、のぼりをかけた屋台を引きながら立ち去っていった。


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キャスト
半田仙 / 蒼井優(あおいゆう)
老舗の料亭「一升庵」の若女将でドラマの主人公。
美人で色っぽくて粋な女だが、大酒のみで天然系なところが残念。とにかく何でもこなす多彩な才能の持ち主。
通称「おせん」。
「笠置の弁天桜」との異名を持つほどの美貌でファンも多い。
江崎ヨシ夫 / 内博貴(うちひろき)
23歳。有名レストランに勤める料理人だったが、突然辞めてしまう。
修行を兼ね一升庵で住み込みで働くことになる。
おせんと行動を共にすることが多いが、おせんの懐具合を顧みない豪快な骨董買いっぷりに、日々頭を悩ませている。
通称『グリコ』外見はいいのだが、やんちゃな性格。中途半端なところある。
腕には自信があり、プライド高き男なのだが、一升庵では一番下っ端で、正直、頭にきている。
藤城 清二 / 杉本哲夫(すぎもとてった)
43歳。一升庵の板長。一見コワモテだが実はとても優しい。
誰もが認める腕前の達人。
寡黙な職人気質で板場では父のような存在。

竹田 留吉 / 向井理(むかいおさむ)
26歳。一升庵の二番板。おせんを崇拝者で、江崎とはよく対立する。

鈴木 テル子 / 鈴木蘭々(すずきらんらん)
おせんの料亭「一升庵」の仲居。
新潟の米農家が実家で、彼女がワラを使って炊きあげるご飯は絶品の「米番長」。
お国言葉が抜けない、田舎っぽさも魅力。
おっとりしている性格だが、思い込みも激しい。



久保田 冬子 / 工藤里紗(くどうりさ)
24歳。一升庵の仲居。
新潟の実家は日本酒の蔵元。一升庵では「酒番長」。
オシャレが大好きでいまどきの女の子。
脇坂 玉子 / 森田彩華(もりたあやか)
20歳。おせんの「一升庵」の仲居。
実家は鶏料理の名店「玉よし」。「一升庵では「鶏番長」。
優しい性格。


珍品堂さん / 渡辺いっけい(わたなべいっけい)
46歳。おせんがひいきにする骨董品店「珍品堂」の主人。
おせんには弱いが、江崎にはめっぽう厳しい。
骨董の真贋の目利きは日本一。

浅井 シズ / 余貴美子(よきみこ)
52歳。おせんの料亭「一升庵」の仲居頭。
おせんが生まれる前から一升庵に仕える。
現役の従業員の中ではもっとも古株の存在。
先代の女将・千代がいない間は母親のようにおせんに接する。
世話好きで、おせんには、少しでも普通の女の子らしい人生を送ってもらいたいと願っている。
半田 千代 / 由紀さおり(ゆきさおり)
60歳。「一升庵」の先代女将で、おせんの母。
おせんはもちろんのこと、一升庵のメンバーも、町の人々も、彼女に頭が上がらない。
のゴットマザー的存在。
今は女将業を娘のおせんに譲り、南伊豆で隠居生活中。

木下 秀雄 / 松方弘樹(まつかたひろき)
63歳。調理師学校「木下クッキングスクール」の校長兼経営者。
おせんの料理のファンであり、おせんのことも大好き。
「一升庵」の料理の大ファンでもある。
「一升庵」の常連さん。

長谷川 健太 / 奥村知史(おくむらともふみ)
20歳。おせんの料亭「一升庵」では下っ端の板前。
明るくおしゃべりな性格だが、ちょっとお調子者。
周囲に振り回され気味。


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