おせん
[第10話]
06/24放送

商事会社の矢田(加藤雅也)は、手作りで作り続ける鰹節工場「ヤマジョウ」を買収、本枯節の製造中止し、安くて大量生産できる商品を製造しようと画策する。なんとか手作りを守りたいという思いを遂げるため、おせん(蒼井優)はヤマジョウ社長夫婦(夏八木勲・李麗仙)を矢田と引き合わせることにする。

矢田の父親は伝説の天才鰹節職人だった。彼は最高の本枯節で育ってきたはずなのだ。商事会社の社長・金池(内藤剛志)と一緒に一升庵を訪れた。出された料理は鰹丼だった。矢田は、子どもの頃に両親が作っていた本枯節の味がすることに驚いた。そんな矢田に、「買収されても、本枯節を少しでいいから作らせてほしい」と、ヤマジョウ社長は頼むのだった。

ヤマジョウ社長の心意気にひかれ、矢田は金池に「必ず採算の取れようにするから、本枯節の生産ラインを残してほしい」と願い出る。すると金池は「契約は白紙に戻します」とキッパリと言い切った。それを聞いた矢田は商社を辞め、ヤマジョウの再建に奔走する…。

ところが金池は、買収の矛先を一升庵に向けてきた。金池の目的は一升庵を潰すこと――銀行にもコネがある金池は汚い手を使い、一升庵への融資のストップし、借金分8千万円の一括回収を促してきたのだ。金池は一升庵を買収しようというのだ。

そんななか、江崎が突然店を辞め出て行ってしまう。「このままだと一升庵が無くなってしまう」と落ち込む、おせん。そんなおせんを見た千代は「一升庵を燃やす」という。「あんたが一升庵だ」と千代はおせんにいうのだった。

おせんは一升庵のメンバーを集め、「一升庵が無くなっても、みんなの仕事のなかに、舌に、一升庵は生きている。今度は金池と亮を一升庵に招き、一升庵の味を覚えてもらおう」と提案する。

金池親子を招待した日、一升庵を辞めた江崎が戻ってきた。江崎は金池の商社が経営するレストランにもぐりこみ、潜入捜査をしていたのだった。江崎は、それらのレストランが「料理の使いまわしをしている」証拠を掴んで来たのだ。「これで、金池に手を引いてもらおう!」と言い出す。

一升庵は、最後まで一升庵…
金池親子におせんは「楽しく食事をしてください」と微笑んだ。「ケチャップがおいしかった」と笑う息子を眺めながら、金池は一升庵を去っていく…。

一方、江崎はおせんに「一升庵に戻りたい」というが、おせんは認めなかった。「今の店で頑張ってほしい」「一升庵で学んだことをその店にも伝えてほしい」おせんは江崎にそういって、江崎を送り出すのだった…。

どのくらい月日が流れただろう。一升庵にはいつものメンバーの顔があった…。 《終》

06/24 第10話


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キャスト
半田仙 / 蒼井優(あおいゆう)
老舗の料亭「一升庵」の若女将でドラマの主人公。
美人で色っぽくて粋な女だが、大酒のみで天然系なところが残念。とにかく何でもこなす多彩な才能の持ち主。
通称「おせん」。
「笠置の弁天桜」との異名を持つほどの美貌でファンも多い。
江崎ヨシ夫 / 内博貴(うちひろき)
23歳。有名レストランに勤める料理人だったが、突然辞めてしまう。
修行を兼ね一升庵で住み込みで働くことになる。
おせんと行動を共にすることが多いが、おせんの懐具合を顧みない豪快な骨董買いっぷりに、日々頭を悩ませている。
通称『グリコ』外見はいいのだが、やんちゃな性格。中途半端なところある。
腕には自信があり、プライド高き男なのだが、一升庵では一番下っ端で、正直、頭にきている。
藤城 清二 / 杉本哲夫(すぎもとてった)
43歳。一升庵の板長。一見コワモテだが実はとても優しい。
誰もが認める腕前の達人。
寡黙な職人気質で板場では父のような存在。

竹田 留吉 / 向井理(むかいおさむ)
26歳。一升庵の二番板。おせんを崇拝者で、江崎とはよく対立する。

鈴木 テル子 / 鈴木蘭々(すずきらんらん)
おせんの料亭「一升庵」の仲居。
新潟の米農家が実家で、彼女がワラを使って炊きあげるご飯は絶品の「米番長」。
お国言葉が抜けない、田舎っぽさも魅力。
おっとりしている性格だが、思い込みも激しい。



久保田 冬子 / 工藤里紗(くどうりさ)
24歳。一升庵の仲居。
新潟の実家は日本酒の蔵元。一升庵では「酒番長」。
オシャレが大好きでいまどきの女の子。
脇坂 玉子 / 森田彩華(もりたあやか)
20歳。おせんの「一升庵」の仲居。
実家は鶏料理の名店「玉よし」。「一升庵では「鶏番長」。
優しい性格。


珍品堂さん / 渡辺いっけい(わたなべいっけい)
46歳。おせんがひいきにする骨董品店「珍品堂」の主人。
おせんには弱いが、江崎にはめっぽう厳しい。
骨董の真贋の目利きは日本一。

浅井 シズ / 余貴美子(よきみこ)
52歳。おせんの料亭「一升庵」の仲居頭。
おせんが生まれる前から一升庵に仕える。
現役の従業員の中ではもっとも古株の存在。
先代の女将・千代がいない間は母親のようにおせんに接する。
世話好きで、おせんには、少しでも普通の女の子らしい人生を送ってもらいたいと願っている。
半田 千代 / 由紀さおり(ゆきさおり)
60歳。「一升庵」の先代女将で、おせんの母。
おせんはもちろんのこと、一升庵のメンバーも、町の人々も、彼女に頭が上がらない。
のゴットマザー的存在。
今は女将業を娘のおせんに譲り、南伊豆で隠居生活中。

木下 秀雄 / 松方弘樹(まつかたひろき)
63歳。調理師学校「木下クッキングスクール」の校長兼経営者。
おせんの料理のファンであり、おせんのことも大好き。
「一升庵」の料理の大ファンでもある。
「一升庵」の常連さん。

長谷川 健太 / 奥村知史(おくむらともふみ)
20歳。おせんの料亭「一升庵」では下っ端の板前。
明るくおしゃべりな性格だが、ちょっとお調子者。
周囲に振り回され気味。


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