臨場第4話あらすじ完全版

臨場

[第4話]

05/06放送

新日新聞の記者・愛（金子さやか）は、工務店の社長の殺害事件を追っていた。
しかし、なかなか情報が得られない。そこで、キャップの赤塚（橋爪淳）の指令で愛は所轄刑事課長・大信田（石田圭祐）の元へ夜回りに出かける。

車で大信田の自宅前までやってきた愛は、車内で大信田の帰りを待っていた。
その時、東都新報・皆川（小田井涼平）が大信田宅を訪ねてきた。
大信田の妻・加奈子（原久美子）が応対、皆川はそのまま留守宅へ上がっていった。

暫くして、皆川は大信田宅を出る。

どのくらい経った頃だろう。大信田が帰ってきた。
家の玄関を開けようとしていた大信田に愛は近づき、捜査の進捗状況についていろいろ尋ねると、大信田は「署を張った方がいい」とアドバイスをくれる。
急いで、車に戻ろうとする愛。
ところが、家に上がった大信田の悲鳴を聞いた愛が大信田宅に上がってみると、そこには加奈子の遺体が――。

「刑事の妻が殺された」と聞いた倉石（内野聖陽）は、一瞬、目つきが変わる。
同じように立原（高嶋政伸）も17年前の事件を思い出していた。
17年前にも警察官の妻――倉石の妻が殺されたのだ。

倉石の見立てで凶器はロープによる絞殺と断定。
一ノ瀬が加奈子の指からリンゴの匂いがすることに気づくが、それは今に置かれていた大クワガタに餌をあげたときに付いた匂いだとわかった。
「お前が喋れれば立派な目撃者なのにな」大クワガタのゲージをいじっていた倉石は、そのまま大クワガタを持って来てしまう。
「まずいですよ」と、勝手にクワガタを持ってきたことを心配する一ノ瀬に、倉石は「いいんだよ」とサラッと言ってのけた。

事件当時、大信田宅を張り込んでいた愛は、途中、現場を離れたという。
近くで殺傷事件が発生したと連絡が入り、張り込みを中座してそちらに急行したのだ。
その間に大信田が帰ってきてもわかるよう、ドアの隙間に葉っぱをはさんだそうだ。
愛が戻ってきた時、葉はドアの隙間に挟まれたままだったという。

すると、加奈子が殺害される前に彼女と会っていたのは皆川だけということになる。
立原らは皆川の行方を追うが足取りがつかめない。

また、愛の張り込み中にあった「殺傷事件」はガセネタだったことがわかった。
立原はガセネタの出所を聞くが、赤塚は「匿名の通報だったことしかわからない」という。

捜査の中で、事件当日、愛が張り込む前の午後７時ごろ、そば屋が大信田の家に出前を届けたが、加奈子が「頼んでいない」と出前を返したことがわかった。
注文は男の声だったが、大信田は「知らない」という。

妻を殺害されて半パニック状態の大信田に、立原は「必ず犯人は捕まえる」と約束した。
17年前、立原が倉石に誓った時と同じように――。

気になる謎は３つ。「そば屋の出前」「愛の張り込み中に入ったガセネタ」「ドアに挟めた葉」だ。

ちょうどその頃、留美（松下由樹）は「17年前に警官の妻が殺害された事件」について、一ノ瀬（渡辺大）に話をしていた。17年前、倉石の妻が殺されたことを知り、何とか事件を解決したいと思う一ノ瀬だった。
一ノ瀬は再度現場に戻り、事実を根こそぎ拾おうと努力する。

一方、倉石は赤塚と会っていた。「皆川犯人説」を唱える赤塚に、倉石は「俺のと違うな」という言葉を残して帰っていく。

そんな中、皆川が出頭してきた。なんと今まで新聞社にこもって記事を書き上げていたという。
しかし、加奈子殺しは知らないと容疑を否認、裏が取れてすぐに釈放される。

大信田の家を調べていた一ノ瀬は留美（松下由樹）を呼び、「そば屋の出前」の出前の謎を解明する。留美も「ドアに挟めた葉」の謎を解いた――。

ちょうどその頃、立原も加奈子と新日新聞との間にトラブルがあったことまでこぎつけていた。

倉石は、赤塚が非番の日に新日新聞を訪ねていた赤塚の机の写真たてを見た倉石は確信を得る。
ちょうどそこに愛が戻ってきた。倉石は愛に「お前は、この事件にこれ以上深入りするな」と忠告をして、新日新聞を後にする。

倉石の言葉が気になった愛は、非番だった赤塚の家を訪問する。
愛はそこで、事件の真相に気づいてしまった。

大信田の妻・加奈子を殺害したのは赤塚だった。
加奈子は夫が担当した事件を激しく糾弾した新日新聞を恨み、赤塚にガセネタを流すなど嫌がらせを行っていたのだ。
さらに皮肉にも、大信田の息子と赤塚の息子は同じ小学校のクラスメートだった。
母・加奈子の態度を見ていた息子から赤塚の息子はひどくイジメられる。
そして大切に飼っていた大クワガタまで取り上げてしまい、それがきっかけで学校に通えなくなってしまったのだった――。

赤塚は立原らの手で逮捕され、事件は幕を引く。

倉石は、「赤塚の息子に返すように」と、クワガタを一ノ瀬に渡した。
「その気があれば、自力で立ち直れる」との言葉を託して――。

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