臨場
[第10話]
06/24放送

主婦・寺島弥生の遺体が発見され、倉石(内野聖陽)たちに臨場要請がきた。
被害者は、頭部左に打撲傷があり、その傷が致命傷かと思われた。
検死した倉石は遺体の胸部に小さな穴を発見する。弥生の頭に土が付着していた。
「被害者は撲殺ではなく射殺された」倉石は断定する。
拳銃は9mm口径38――。それを聞いた立原(高嶋 政伸)は顔色を変える。

鑑識の結果、発見された銃弾から使われた拳銃が17年前の連続殺人事件に使用されたものだとわかる。それは、倉石の妻・雪絵(京野ことみ)が銃殺されたものと同じ拳銃だったのだ!

――17年前の事件。
交番巡査が一人でいるところを犯人にナイフで刺され、拳銃を強奪される。
犯人は拳銃で巡査を殺害し逃走。
その後、主婦の大瀬恵美子、雪絵と、射殺して逃走したのだ。
既に、事件は事項を迎えている。

当時、立原は「ホシは必ず俺が」と、倉石に約束したが、途中で捜査から外れる。事件は解決できず、時効となってしまった。
当時の苦い思い出に顔を歪める立原。
その時の拳銃が使用されたことで、犯人への怒りが再びこみ上げてくるのだった。

立原は、17年前の捜査資料を読み直していた。
そこに倉石がやってくる。
立原は倉石に、「当時の捜査資料から意外な事実が見つかった」と告げた。
今回の被害者・弥生の夫で弁護士の寺島(矢柴俊博)は、17年前の連続殺人事件でも事情聴取を受けていたことに気づいたのだ。

当時、寺島にはアリバイがあった。
そのアリバイを証言したのが――今回の被害者・弥生。
当時、弥生は寺島と交際していたのだ。

(寺島が、当時付き合っていた弥生に、アリバイ証言を頼んだ。その後、2人は結婚する。しかし、夫婦関係が悪くなり、秘密がばれることを恐れた寺島が弥生の口を封じのために弥生を殺害した…)と、立石は仮定をたてた。
立原の推理を黙って倉石は聞いていたが…。

殺害された弥生の葬儀に、17年前の事件の被害者・恵美子の夫・大瀬(大杉漣)がやってくる。
大瀬は、自分の妻と同じ拳銃が使われたと聞いて、やってきたという。
久々に再会した立原に「犯人を捕まえて下さい」と頭を下げて、大瀬は帰って行った。

大瀬が去った後、弥生の大学時代の友人が声をかけてきた…。
その友人の話では、弥生から「17年前、寺島のアリバイを偽証していたと打ち明けられた」という。さらに、寺島が拳銃を持っていること、「17年前に殺人を行なった」と打ち明けられたこと、などを告げられる。また、弥生の家には、ここ10日間ほど無言電話が毎日かかってきて、弥生はそれでも悩んでいたと言う。弥生が電話に出ると無言で切れてしまうのだと言う…。


弥生の友人の話を聞いた立原たちは、寺島の自宅を家宅捜査した。
家宅捜索に来た立原たちをみた寺島は自分の腹を拳銃で撃って自殺してしまう。
「弥生を、やったのは俺じゃない!」と叫んで…。

これで17年前の事件の犯人もが明らかになり、今回の事件も解決――と思われた。

留美(松下由樹)と一ノ瀬(渡辺大)は倉石の気持ちを考えて、「犯人は亡くなってしまったが、これで奥様もきっと浮かばれる」と倉石に声をかけた。

「俺のとは違うな…」倉石は言った。

倉石の言葉に、自分たちがまだ拾いきれていない事実を、一ノ瀬と留美は懸命に探し始めた。
そして留美たちは、ある事実につきあたる。
「弥生さんは17年前の仕返しを受けたのではないか」と。すると犯人は、おのずと決まってくる…。

倉石も同じ事を考えていた。
立原も、弥生が殺される前にあった“無言電話”が気になっていた。

倉石は、大瀬に遭うために彼が勤務している小学校に行く。

弥生を殺したのは、大瀬だった。
大瀬は、寺島が自分の妻が殺したように、寺島の妻・弥生を殺害したのだ。
拳銃で彼女を射殺したあと、学校の花壇のレンガで頭を殴打、自分の妻の遺体と同じようにして、17年の恨みを晴らしたのだった。

弥生の頭に付いていた土が、学校の土の成分と一致した…。

その夜、倉石の妻・雪絵の妹が営むバーで、倉石と立原は朝まで飲み明かした…。

《完》

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キャスト
倉石義男 / 内野聖陽(うちのまさあき)
警視庁刑事部鑑識課の検死官。死体の目利きに関しては他の追随を許さないほどの鋭さを持ち、わずかな傷跡や証拠の矛盾も指摘する。口癖は、他人の見立てに対しての「俺のとは違うな」。組織にとらわれない豪放で破天荒な性格で、上司にも平気で楯つくため、上層部からは疎まれがちだが、一方で信奉者も多い。
趣味はガーデニングと家庭菜園。かつては結婚していたが、離婚してからは独身のままでいる。
小坂留美 / 松下由樹(まつしたゆき)
警視庁刑事部鑑識課の検視補助官。元は交通課で白バイ隊員として、真面目に働いていた。引き逃げ事件で倉石と知り合い、彼の犯人逮捕に導いた見事な見立てと、死者を身内のように悼むその仕事ぶりに惹かれ、倉石のもとで働きたいと志願の末、検視補助官へ。本気で検視官を目指しているため、一ノ瀬の態度が気に入らないでいる。
立原真澄 / 高嶋政伸(たかしままさのぶ)
警視庁刑事部捜査一課の管理官。捜査一課の精鋭チームを率いており、敏腕捜査官として過去に数々の難事件を解決している。倉石とは同期で互いに力を認め合っているはずだが、常に対立しており、典型的な倉石の存在を疎ましく思っている幹部の一人となっている。
小松崎周一 / 伊武雅刀(いぶまさとう)
警視庁刑事部刑事部長。倉石や立原の上司。厄介者ではあるが、確かな見立てをする倉石を買っており、倉石を移動させろという圧力にも屈服せずにいる懐の深い上司。
一ノ瀬和之 / 渡辺大(わたなべだい)
警視庁刑事部鑑識課の検視官心得。一流大学を卒業後、警察官になり、準キャリアとしては異例の早さで出世する。その後、捜査一課の立原管理官から“検死官心得はエリートコースだ”と勧められ、現在の部署へ。万事をそつなくこなし出世欲も強いため、この役職に長居するつもりもなく、その態度が小坂からは疎まれる。しかし、倉石と関わることによって、人間的な変化が徐々に生じていく。

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