ドログバ復活!! 骨折からわずか11日脅威の回復力!!〔W杯〕

15日に行われたW杯1次リーグG組のコートジボワール対ポルトガル戦、両者引き分けに終わったこの試合だが、後半21分、11日前に右腕を骨折したばかりドログバが途中出場し、会場を沸かせた。

両者一歩も譲らない激しい攻防戦が展開される会場が、一際大きな歓声に包まれた。
0-0で迎えた後半21分。コートジボワールのエース、ドログバ主将が交代でピッチに入った。
4日に行われた日本との壮行試合で闘莉王と接触して右腕を骨折してから10日余り。
今大会の顔としても期待される32歳は、その驚異的な回復力をもって奇跡の復活を果たした。

3トップ中央に入ったドログバは、前線での運動量は少なかったものの、痛そうなそぶりを見せることはなかった。
右腕にプロテクターを着けてのピッチ入りだったが「心配だったのは、ピッチに落ちた時だけ」と勇敢にプレー。
ロスタイムには速攻から左へ展開。裏に抜け出して再びボールを受けて折り返す。
決勝点にはならず、試合は引き分けに終わったが、復活の主将はその健在ぶりを見せ付けてくれた。

試合後「世界ランキング3位のチームと引き分けに持ち込めたのは驚くべきこと」（ロイター）とコメントしたドログバ。
初出場だった4年前はアルゼンチン、オランダとの厳しい組に入り、連敗で敗退が決まった。今回も最激戦が予想されるG組での出場だ。
一時は出場を絶望視された大黒柱だが、「歴史をつくりたい」という意気込みのもと、不屈の精神で残り2戦に全力を尽くす。

(2010年6月16日)

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