マラドーナ監督解任!! 協会と対立-アルゼンチン代表

アルゼンチン･サッカー協会は27日､W杯南アフリカ大会で同国代表チームを率いたディエゴ･マラドーナ監督(49)との契約を更新しないことを発表した｡

協会側は当初､同監督と新たに4年契約を結び､2014年W杯ブラジル大会までの留任を求める方針を表明していたのだが､
コーチ陣の刷新を求めるグロンドナ協会会長と､全スタッフの残留を主張する監督が対立し､交渉が決裂。
協会は同日の幹部会で､全会一致で解任に踏み切った｡

地元のメディアは後任の最有力候補として､昨年の南米選手権でエストディアンテスノを優勝に導いたアレハンドロ･サベラ氏を挙げているが､
協会報道官は｢後任選びを急ぐ必要はない｣と話している｡

8月11日のアイルランドとの親善試合は､86年W杯の優勝メンバーであるユース代表のセルヒオ･バティスタ監督が暫定的に指揮を執ることが決まっている｡

現役時代､世界屈指の名FWとして1986年W杯優勝､90年W杯準優勝の原動力となったマラドーナ監督は､08年11月に代表監督に就任｡
南米予選を突破してW杯南ア大会に出場し､同大会では準々決勝まで進出するも､ドイツに0-4で敗北｡

代表選手たちと厚い信頼関係を築いてきたかつての英雄に､ブラジル大会での躍進を期待する声は根強かったが､
指揮官としての経験不足や戦術の稚拙さを指摘する声も大きく､地元紙アンケートでは回答者の約7割が続投に反対を示していた｡

(2010年7月28日)

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