日本ハムが多田野数人と異例の再契約!! 一度クビにしたのになぜ!?

日本ハムが今オフに戦力外を通告した多田野数人投手と再契約を結ぶことが13日､分かった｡
戦力外を受けた選手が元の球団と再契約を結ぶことは異例｡
近日中にも正式発表されるという｡

多田野は立教大卒業後､米大リーグ･インディアンスの入団テストに合格｡
2004年にはメジャーに昇格し､14試合に登板した｡
その後は3Aで胴上げ投手になるなど活躍をみせたがメジャー再昇格は叶わず､2008年､日本ハムからドラフト1位指名を受け"逆輸入右腕"として入団｡
1年目は先発として7勝を挙げチームのクライマックスシリーズ進出に貢献したが､3年目の今季は体調不良などもあり1軍登板は2試合のみ｡
シーズン終了後に自由契約となっていた｡

しかし､多田野は現役続行を希望し､11月10日に行われた12球団合同トライアウトに参加｡
緩急を巧みに使った投球術で打者4人を無安打に抑え､
｢自分が通用しないと思ったらここには来ていない｡スピード表示は出ていなかったが､タイミングをずらす投球はできた｣(スポーツナビより)
と手応えを口にしていた｡

そんな多田野の獲得には阪神やソフトバンクが興味を示していると報じられていたが､異例の"元サヤ"決着｡
球団は3500万円という年俸に見合う活躍ができなかったと判断し戦力外を通告していたため､再契約となる今回は大幅な減俸となる見込みだ｡

梨田監督はすでにダルビッシュ有､武田勝､ケッペルの3投手に来季の先発ローテーション入りを確約｡
残る3枠を注目の斎藤佑樹ら若手で競わせる方針だが､経験不足は否めない｡
そこで､メジャーで数々の修羅場を経験し､先発としての実績もある多田野との再契約を決断したようだ｡

思わぬ形で現役続行を決めた多田野は､再び輝きを放つことができるだろうか｡

(2010年12月14日)

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