日本ハム来季監督に栗山英樹氏が内定! すでに金銭面などで合意!

日本ハムの来季新監督に､元ヤクルトの栗山英樹氏が就任することが16日､分かった｡
ポストシーズン終了後にも契約を交わし､正式発表されるという｡

日本ハムはシーズン途中の9月15日､2008年から4シーズン指揮を執ってきた梨田昌孝監督の今季限りでの退任を発表｡
"スカウティングと育成という球団の方針を理解してくれる人"という条件の下､水面下で後任監督人事を進めてきた｡

その後､複数の後任候補をリストアップし､最も条件に当てはまった栗山氏に一本化｡
すでに大社啓二オーナーが栗山氏に来季の監督就任を非公式に打診しており､金銭面を含めた条件面でも合意に至っているという｡

栗山氏は1984年､東京学芸大から入団テストを経てドラフト外でヤクルトに入団｡
俊足巧打の外野手として活躍し､1989年にはゴールデングラブ賞も獲得した｡
しかし､めまいや耳鳴りをともなう三半規管の難病｢メニエール症候群｣を患い､1990年､29歳という若さで現役を引退｡
その後はスポーツキャスターや野球評論家として活躍｡
白鴎大経営学部の教授として教壇に立つなど理論派として知られ､卓越した野球理論は多方面から評価されている｡

プロでの指導経験はないが､日本ハムフロント陣はその野球理論と誠実な取材姿勢に象徴される人間性を高く評価｡
過去に何度も複数球団の監督要請を断ってきた栗山氏も､メジャー流の先進的な球団運営を行う日本ハムに魅力を感じていたようで､22年ぶりとなる現場復帰に踏み切る決意を固めたとみられる｡

日本ハムは2004年の北海道移転後､｢スカウティング｣と｢育成｣の2本柱でチーム強化に成功｡
今季も安定した投手力を武器に､リーグ2位でのクライマックスシリーズ進出を決めた｡

その一方で､チームは大きな転換点を迎えている｡
絶対的エース･ダルビッシュ有は今オフの大リーグ挑戦が確実｡
チームを支えてきた稲葉､金子誠らも40歳前後と高齢化が進み､中田や陽岱鋼､斎藤ら若手の成長に合わせたチーム再編を迫られている｡

いきなり監督としての現場復帰することになった栗山氏｡
転換期を迎えたチームでどのような野球を展開していくだろうか｡

(2011年10月17日)

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