ダルビッシュ､オープン戦初登板は2回3K無失点! 直球とスライダーに手応え

米大リーグ･レンジャーズのダルビッシュ有投手が7日(日本時間8日)､アリゾナ州ピオリアで行われたパドレス戦でオープン戦初登板｡
2回を投げ2安打を許したが､3奪三振無失点と上々のデビューを飾った｡

日米の報道陣､そしてファンが注目する中でマウンドに上がったダルビッシュ｡
初回､先頭のメイビンへの初球は148キロの直球｡
球審は大きなジェスチャーでストライクをコールした｡
その後､カウント2-2からスライダーで見逃し三振｡
2番ハドソンには149キロの直球を右翼線への二塁打にされたが､3番グスマンを中飛､4年連続20本塁打を誇る4番クエンティンはスライダーで空振り三振に斬って取った｡

2回は先頭のベナブルに中超え二塁打を打たれるなど､1死三塁のピンチを迎えたが､7番ダーメルの高いバウンドとなった打球を好捕｡
三本間で走者を封殺し､8番ベイカーからはフォークでこの日3つ目の三振を奪った｡

この日のダルビッシュは36球を投げ､最速は151キロ｡
直球が高めに浮く場面も見られたが､要所で変化球の制球が冴え渡った｡

試合後の会見では､
｢前回の登板が紅白戦(2日)だったので､あまり気持ちも入らなかったですけど｡ちゃんとした敵チームということで､ちゃんと気持ちも入ってしっかり投げれたと思います｣(サンケイスポーツより)
と満足げな表情｡
｢力と力の勝負をしている感じはあるか?｣
との問いには､
｢この時期でお互い練習段階にある｡勝負という段階にはない｣(スポニチアネックスより)
と冷静に答えたが､不安された公式球への対応については､
｢思っているよりも真っすぐとスライダーが良かった｣(同)
と手応えを口にした｡

｢世界一の投手になる｣と宣言し､海を渡ったダルビッシュ｡
大きな目標に向け､確かな一歩を踏み出した｡

(2012年3月8日)

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