ダルビッシュ、初登板初勝利も米メディアは辛口評価! 「不安定な始まり」
米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュ有投手が9日(日本時間10日)、本拠地でのマリナーズ戦に先発しメジャーデビュー。
5回2/3を投げ8安打5四死球5失点といまひとつの内容だったが、打線の援護を受け初登板初勝利を飾った。

ダルビッシュは立ち上がりから制球に苦しみ、初回は打者10人に42球を費やし、4安打3四球4失点。
回を追うごとに滑りやすいメジャー公式球や固いマウンドに対応していったのはさすがだが、6回途中に降板する際、スタンドのスタンディングオベーションには一切応じず、憮然とした表情でベンチへと消えていった。

試合後の会見でも厳しい表情を崩さず、
「最初にマウンドに立った時は落ち着いて周りも見えていたが、体がすごく勝負に行きたくて体と精神がアンバランスな状態だった」(読売オンラインより)
と初登板を分析。
制球が乱れたことについては、
「ストライクも入らない状況だったので、気持ちで粘ろうと思った」(同)
と振り返った。
また、メジャーの舞台に立った感想を聞かれると、
「自分の求めている(力と力の勝負ができる)場所に来ているという気持ちはあるが、まだ雰囲気がつかめない」(同)
と率直な心境を吐露。
会見終了直前、
「(チームが)勝って良かった」(同)
とようやく表情を崩したが、日米で大きな注目を浴びた初登板は課題の残る結果となった。

6年総額6000万ドル(約46億円)という大型契約で入団したダルビッシュに対し、多くの米メディアは辛口評価を掲載。
『USA TODAY』は「ダルビッシュは序盤、痛めつけられた」とし、地元紙の『ダラス・モーニング・ニューズ』では一面に「シェーキー・スタート(不安定な始まり)」との見出しを掲載し初登板を報じた。

ただ、こうした厳しい意見も期待が大きいからこそ。
次回登板となる13日(日本時間14日)のツインズ戦では本来の投球を見せ、本場のファンの度肝を抜いてほしいものだ。
(2012年4月11日)
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