エスパニョール俊輔　背番号「7」

サッカーのスペイン1部リーグ、エスパニョールに移籍した日本代表MF中村俊輔は13日、当地で行われた入団発表に臨み、

「小さい頃からスペインでやりたかった。エスパニョールの為にベストを尽くしたい」

と抱負を語った。

契約は2年、推定年俸120万ユーロ（約1億5500万円）。背番号は7。

入団発表は、バルセロナ近郊にある完成間近の新本拠コルネリャ･アルプラット競技場で行われた。

会見後には約8千人のサポーターが詰め掛けた競技場のピッチに青と白の縦じまのユニホームを着て登場。

大歓声と拍手に迎えられ、リフティングを披露。競技場内を半周し、ボールを観客席にけり込むサービスも行った。

新スタジアムが初めて一般公開されたこともあり、会場の熱気は最高潮。
ユニホーム姿に着替え、エスパニョールの一員として初めて芝を踏みしめた中村は、
何度も何度も繰り返される「ナカムラ」コールに両手を上げ、感謝の意を表した。

中村は「ボン･ディア（Bon Dia）」と"こんにちは"を意味するカタルーニャ語であいさつし、
「会長やいろいろな方が熱意を持って誘ってくれ、空港では多くの人が出迎えにきてくれた。びっくりしたけど、期待されるのはいいこと。ここで全力を出す」
と活躍を誓った。

俊輔が背負う「7」は、欧州ではベッカム、C･ロナウド、フィーゴ、ラウルら、日本選手では中田英寿が背負った、象徴的な番号だ。
かつての「25」や「10」から生まれ変わる中村は「14とか、ほかの番号も（候補として）あったけど、7は今まで着けたことのない番号で新鮮な気持ちでやれる」と歓迎した。

「（求められる）ハードルが高くなるかもしれないけど、グラウンドに入ったらベストを尽くすことだけ考える」。

中村はただ、前だけを見据えた。

(2009年7月14日)

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