J1山形　アウェーで貴重な勝ち点1

下降線をたどっていた山形が息を吹き返してきた。

リーグ2連勝の余勢を駆って臨んだ新潟との「天地人ダービー」は、序盤から相手に再三突破を許す苦しい展開。
それでも守備陣が体を張って対応し、失点を直接FKの1でしのぐと、試合終了間際の長谷川の2試合連続ゴールで引き分けに持ち込んだ。
J1昇格の原動力にもなった持ち前の堅守が再構築されつつある。

台所事情は苦しい。特にセンターバックはレオナルド、石井のレギュラー組を故障で欠いたままだ。
だが序盤は控えに甘んじた小原と、広島から期限付き移籍で加入した西河が奮起。新コンビで臨んだここ2試合は守備だけでなく、2人で計3ゴールと攻撃でも貢献。
この日も小原が大島への厳しいマークでチャンスの芽をつみ取れば、西河はクロスを何本もはじき返して追加点を許さなかった。

「うまくお互いがカバーし合ってやれていると思う。センターバックが随分壊れている中、きちっとやってくれるのはすごく助かる」

小林監督は両雄の健闘をたたえるだけでなく、「両脇の小林亮と宮本のカバーもいい」と復調した守備陣全員をねぎらう。

今季初の3連勝は逃したが、3万7千人超を敵に回したアウェーで貴重な勝ち点1。

台風の目となった序盤戦の勢いを取り戻しつつある。

(2009年7月27日)

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