COWCOWの山田よしは「鉄板の笑い」を取り戻せるのか！？

いよいよだ。

2月17日､一人話芸の日本一を決める「R‐1ぐらんぷり2008」が開催される。

同じ吉本主催の若手漫才師のコンクール・M-1グランプリの成功に続く形で開催されたこのタイトル。「R」は本来落語を意味しているそうだが､落語に限らず「とにかく面白い1人話芸」を披露すること､それだけがルールだ（古典落語以外なら基本的に何でもあり）。

今年で6回目を迎えるこのタイトル､かつては人気急上昇中の芸人たちがことごとく優勝してきた。

第1回　だいたひかる
第2回　浅越ゴエ（ザ・プラン9）
第3回　ほっしゃん。
第4回　博多華丸（博多華丸・大吉）
第5回　なだぎ武（ザ・プラン9）

6回目を迎えた今年は過去最高の2731人がエントリー。

注目されていたのは､最近のR-1常連組となったなだぎ武（なだぎたけし=37）､友近（ともちか=33）､そして昨年､準優勝のチュートリアル徳井義実（とくいよしみ=32）。しかし､友近と徳井は準決勝敗退という､まさに波乱の展開になったのである。

司会を務める雨上がり決死隊の宮迫博之（みやさこひろゆき=37）も「意外な展開。今年はどうなるか楽しみだね」と熱い視線を注いでいる。

注目の出場者は以下の通り。

なだぎ武（ザ・プラン9）
鳥居みゆき（とりいみゆき＝26）
世界のナベアツ（せかいのなべあつ=38）
芋洗坂係長（いもあらいざかかかりちょう=40）
あべこうじ（あべこうじ=32）
中山功太（なかやまこうた=27）
土肥ポン太（どひぽんた=36）
そして､山田よし（やまだよし=30）（COWCOW）

まさに､ある意味､鳥肌モノの面々。ピン芸の覇王・なだぎの連覇なるか､はてさて鳥居が「ヒットエンドラン」でもっていくか､そして世界のナベアツの「究極のアホ」が勝るのか……まさに誰が勝ってもおかしくない状況。

しかし､そんな中､どうしても注目したいのが山田よしだ。コンビであるCOWCOWは大阪NSC12期生で､2丁拳銃､小籔千豊（こやぶかずとよ=34）､土肥ポン太などと同期。年齢的にも若手を脱却し､かといってベテランともいえない。しかし､円熟期を迎えている彼の落ち着きのある芸風がどこまで優勝候補者を追い込んでいくかは､非常に見ものである。

特に大阪時代､Wコージをして「完璧な鉄板漫才」と言わせしめたCOWCOW。だが､ブレイク間違いなしと言われながらも後輩たちの台頭を許してしまっているところがある。

相方の多田健二（ただけんじ=30）は残念ながら決勝の舞台には立てないが､鉄板コンビの名誉を取り戻すべく､山田が王者・なだぎに挑んでいく。

今回はタイトル初の生放送。絶対に負けられない戦いが……あるんです！（古田鉄寿）

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