勝地涼がドラマ「小児救命」でも持前の演技力を見せつける！！

あなたは勝地涼（かつぢりょう=22）という俳優にどんなイメージをお持ちだろうか？

ある人は､映画「亡国のイージス」の如月行と言うかもしれない。

またある人は､NHK大河ドラマ「篤姫」のジョン万次郎だと言うかもしれないし､「未来講師めぐる」（テレビ朝日）の海老沢ユーキ､「四つの嘘」（テレビ朝日）の安城英児だと言うかもしれない。

はてさて､「キャットストリート」（NHK）の峰浩一に決まっているじゃないかという意見も飛び出すかもしれない。

しかし､そのどれも勝地涼であり､勝地涼ではない。

言い換えると､これだけ多様なイメージを定着させられる俳優は稀有だ､ということ。

今回､この記事で勝地を押しているのには理由がある。

テレビ朝日系列で10月16日からスタートする「小児救命」というドラマ。

ここで勝地が非常に重要な役どころに挑戦するからだ。

「小児救命」は過酷な小児救急医療現場で､日々闘っている小児科医たちの苦悩と葛藤を描いた人間ドラマ。

大病院に勤める青山宇宙（小西真奈美/こにしまなみ=29）は､子供たちの命を救うため､なりふり構わず尽力する熱血小児科医。

宇宙にはある志があった。

それは彼女の父親が半年以上前に閉院した医院を継ぎ､24時間体制の診療システムを持つ「青空こどもクリニック」を開業することだった。

宇宙が勤務する病院の小児科医・柾陽介（陣内孝則/じんないたかのり=50）や恋人でもある狩谷俊介（塚本高史/つかもとたかし=25）らはこの無謀なプランを胸に抱く宇宙を心配するも､当の宇宙は自らの夢に向かって奔走を続けていた。

やがて宇宙のクリニックには､救命救急医の小暮賢斗（勝地涼）をはじめ､小児科医5名と看護師3名が集う。

しかし､人数に対して労働条件が整わず､誰もがクリニックの開業は前途多難なものに思えるのだった。

そんなとき､大けがを負ったひとりの少年がクリニックに運ばれてきて……。

勝地は救命救急士として登場するのだが､ここで主演の小西とどういう関係に進んでいくのか､今ここでネタばらしするのはやめておこう。

ただし､非常に重要な役割を担うキャラクターであることだけは間違いない。

それにしても､勝地は若い世代にそうそう見られない､「脇の強み」を持っている。

脇役と言うと「今一歩」などのネガティブなイメージを持つ人もいるだろうが､決してそれは正しいとはいえない。

確かに俳優にとっても､脇役よりは主役のほうが張りを持った演技をしようと思えるかもしれない。

しかし､脇役のリアクションや関係づくりがきっちりとできていなければ､主役は自分の演技を確立することができない。

野球で言うと､ピッチャーひとりで試合をするのではないということだ。

勝地は今までさまざまな役柄をこなし､その作品ごとに見事に役に命を吹き込んできた。

見る人が見れば､「22歳でこれだけできるのか？」と驚くべきほどに。

今回のドラマでも､ドラマに味付けをほどこす重要なスパイスになることは間違いないだろう。

くしくも主演が超実力派の小西だけに､名優同士の演技合戦をじっくりと味わえる貴重な機会となりそうだ。（古田鉄寿）

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