草なぎ剛復活完全ドキュメント『〜逮捕から復帰までの軌跡〜』
｢裸だったら何が悪い!｣
このような暴言を吐き､4月23日､国民的ジャニーズグループ・SMAPの草なぎ剛が公然わいせつ容疑で逮捕されてから一ヶ月余り｡いよいよ彼が5月29日､お昼の長寿人気バラエティ番組『笑っていいとも!』で復帰する｡
逮捕からわずか36日という異例の早さでメディア復帰を果たす草なぎだが､逮捕から復活まで彼を取り巻く環境はどのような軌跡をたどってきたのであろうか｡今一度ここで振り返ってみたいと思う｡
4月23日､港区の赤坂の檜町公園で全裸になっているところを警察官に注意され､｢裸だったら何が悪い｣｢シンゴー｣など意味不明な言葉を連発し､警察官の対応に応じなかったため現行犯逮捕された｡彼は前日の晩から酒を飲んでおり､逮捕時は“泥酔状態"と判別された｡
まさかの国民的アイドルの逮捕劇に､ファンや芸能界から驚きと不安の声が飛び交った｡また､多数のCM契約を結んでいる上､総務省から地デジのイメージキャラクターにまで抜擢されていたというものだからその被害は多方面に及んだのはいうまでもないだろう｡
トヨタやヤマサなど､草なぎを起用していた各企業はCMを打ち切り､地デジ推進を担当している総務省からは地デジイメージキャラクターの解雇を言い渡された｡後に謝罪の意を述べたものの､鳩山邦夫大臣が｢最低の人間だ｣ときつく言い放った言葉は､未だ鮮明に残っている方が多いのではないだろうか｡
草なぎの自宅に家宅捜索が入ったのにも驚きであった｡｢それはやり過ぎではないか｣という声もあがっていたが､今回の事件に関係するものは押収されなかった｡また彼自身からも薬物反応も出なかったこともあり､翌日には釈放されたのである｡
これはとある芸能関係者の話だが､この家宅捜索に関しては､ジャニーズ事務所が自ら依頼したものではないかともいわれている｡関係者は以下のように話す｡
｢(家宅捜索は)事務所が望んだんです｡全裸で韓国語の歌を歌って､警官と揉み合う……｡こんなコトを聞いたら､真っ先にイメージされるのが『大麻やシャブをやっているんじゃないか』ということでしょう?特に今の世の中は､芸能人も一般人も大麻で逮捕される人が増えています｡実際に何も出てこなかったとしても､クスリ疑惑が晴れないタレントになってしまう｡SMAPに､そんなコトがあってはいけないんです｣
草なぎにあらぬ疑いがかからないようにあらかじめ予防線を張ったとのことだ｡事実､家宅捜索は30分という通常では考えられないスピードで終了した｡それだけ事務所にとってもSMAPの存在は大きいのであるのだろう｡
翌日には本人による謝罪会見が開かれ､会場には約300人の報道陣が押しかけた｡
草なぎは｢たくさん迷惑をかけてしまいました｡本当にすみませんでした｣と深々と頭を下げ謝罪した｡
｢意識がなくなっていて､次に意識があったときは警察にいた｡まだ酔っていたので､夢なのか現実か分からないような気分で､ふわふわした感じだった｣と泥酔していたことを自ら明かした｡また今後の活動についてグループメンバーから｢またみんなで考えよう｣と声をかけられたことも語ったのである｡グループメンバーの香取慎吾は自ら司会を務める番組『SmaSTATION』で｢許されるのなら戻ってきてほしい｣と生で涙の謝罪を行ったことも非常に印象的だった｡
一方､草なぎ自身が出演していた番組は彼不在での放送という形をとった｡フジテレビ系列の人気バラエティ番組『SMAP×SMAP』では字幕のみでの謝罪という形をとり､番組内では一切この事実に触れていなかった｡
そんな草なぎがメディアに顔を出さない日が続き､ついに5月1日警察から“起訴猶予処分"を言い渡される｡そして約2週間後の5月14日には､草なぎが同月の28日に行われる『SMAP×SMAP』(放送は6月2日)から収録復帰を果たすという公式発表がなされた｡
異例の早さでの芸能界復帰には賛否両論あるが､ファンや芸能界からいち早い復帰を希望する声が届いたのかもしれない｡『ぷっ』すまで共演しているユースケ・サンタマリアも｢早く帰ってこいよ〜｣とエールを送っていた｡
今まで自身が出演していたCMも続々と解禁が決まり､いよいよ29日にはテレビ復帰も果たす｡
以上､簡単であるが､逮捕〜復帰までの一連の流れを時系列で追ってみたが､読者の方はこの草なぎの復帰をどのように考えるだろうか｡
｢早く帰ってきてほしい｣と思う方もいる一方､｢自分の犯した罪の重さをもっと厳重に受け止めるべきだ｣と慎重な意見を持つ方もいるだろう｡
確かにCM出演や地デジの件なども考えると､軽く数千億の被害はくだらないかもしれない｡それだけに､芸能人は自分の置かれている立場を十分に常日頃からわきまえていなければならないだろう｡
様々な業界で“カリスマ"なる人が存在するが､まさに彼はジャニーズ界のカリスマであり､芸能界を支えるカリスマの一人でもある｡カリスマは非常に些細なことでも多額のお金を生み出すこともあれば､多大な損失を被ることもある｡
今回の事件では後者にあたるわけだが､今回失ったもの以上のものを今後生み出していけるかどうかが彼自身の運命を決めるのではないだろうか｡これはある意味､罪滅ぼしという意味での“使命"とも言い換えられるのかもしれない｡
今後の彼の活躍に期待したい｡(橋本)
このような暴言を吐き､4月23日､国民的ジャニーズグループ・SMAPの草なぎ剛が公然わいせつ容疑で逮捕されてから一ヶ月余り｡いよいよ彼が5月29日､お昼の長寿人気バラエティ番組『笑っていいとも!』で復帰する｡
逮捕からわずか36日という異例の早さでメディア復帰を果たす草なぎだが､逮捕から復活まで彼を取り巻く環境はどのような軌跡をたどってきたのであろうか｡今一度ここで振り返ってみたいと思う｡
4月23日､港区の赤坂の檜町公園で全裸になっているところを警察官に注意され､｢裸だったら何が悪い｣｢シンゴー｣など意味不明な言葉を連発し､警察官の対応に応じなかったため現行犯逮捕された｡彼は前日の晩から酒を飲んでおり､逮捕時は“泥酔状態"と判別された｡
まさかの国民的アイドルの逮捕劇に､ファンや芸能界から驚きと不安の声が飛び交った｡また､多数のCM契約を結んでいる上､総務省から地デジのイメージキャラクターにまで抜擢されていたというものだからその被害は多方面に及んだのはいうまでもないだろう｡
トヨタやヤマサなど､草なぎを起用していた各企業はCMを打ち切り､地デジ推進を担当している総務省からは地デジイメージキャラクターの解雇を言い渡された｡後に謝罪の意を述べたものの､鳩山邦夫大臣が｢最低の人間だ｣ときつく言い放った言葉は､未だ鮮明に残っている方が多いのではないだろうか｡
草なぎの自宅に家宅捜索が入ったのにも驚きであった｡｢それはやり過ぎではないか｣という声もあがっていたが､今回の事件に関係するものは押収されなかった｡また彼自身からも薬物反応も出なかったこともあり､翌日には釈放されたのである｡
これはとある芸能関係者の話だが､この家宅捜索に関しては､ジャニーズ事務所が自ら依頼したものではないかともいわれている｡関係者は以下のように話す｡
｢(家宅捜索は)事務所が望んだんです｡全裸で韓国語の歌を歌って､警官と揉み合う……｡こんなコトを聞いたら､真っ先にイメージされるのが『大麻やシャブをやっているんじゃないか』ということでしょう?特に今の世の中は､芸能人も一般人も大麻で逮捕される人が増えています｡実際に何も出てこなかったとしても､クスリ疑惑が晴れないタレントになってしまう｡SMAPに､そんなコトがあってはいけないんです｣
草なぎにあらぬ疑いがかからないようにあらかじめ予防線を張ったとのことだ｡事実､家宅捜索は30分という通常では考えられないスピードで終了した｡それだけ事務所にとってもSMAPの存在は大きいのであるのだろう｡
翌日には本人による謝罪会見が開かれ､会場には約300人の報道陣が押しかけた｡
草なぎは｢たくさん迷惑をかけてしまいました｡本当にすみませんでした｣と深々と頭を下げ謝罪した｡
｢意識がなくなっていて､次に意識があったときは警察にいた｡まだ酔っていたので､夢なのか現実か分からないような気分で､ふわふわした感じだった｣と泥酔していたことを自ら明かした｡また今後の活動についてグループメンバーから｢またみんなで考えよう｣と声をかけられたことも語ったのである｡グループメンバーの香取慎吾は自ら司会を務める番組『SmaSTATION』で｢許されるのなら戻ってきてほしい｣と生で涙の謝罪を行ったことも非常に印象的だった｡
一方､草なぎ自身が出演していた番組は彼不在での放送という形をとった｡フジテレビ系列の人気バラエティ番組『SMAP×SMAP』では字幕のみでの謝罪という形をとり､番組内では一切この事実に触れていなかった｡
そんな草なぎがメディアに顔を出さない日が続き､ついに5月1日警察から“起訴猶予処分"を言い渡される｡そして約2週間後の5月14日には､草なぎが同月の28日に行われる『SMAP×SMAP』(放送は6月2日)から収録復帰を果たすという公式発表がなされた｡
異例の早さでの芸能界復帰には賛否両論あるが､ファンや芸能界からいち早い復帰を希望する声が届いたのかもしれない｡『ぷっ』すまで共演しているユースケ・サンタマリアも｢早く帰ってこいよ〜｣とエールを送っていた｡
今まで自身が出演していたCMも続々と解禁が決まり､いよいよ29日にはテレビ復帰も果たす｡
以上､簡単であるが､逮捕〜復帰までの一連の流れを時系列で追ってみたが､読者の方はこの草なぎの復帰をどのように考えるだろうか｡
｢早く帰ってきてほしい｣と思う方もいる一方､｢自分の犯した罪の重さをもっと厳重に受け止めるべきだ｣と慎重な意見を持つ方もいるだろう｡
確かにCM出演や地デジの件なども考えると､軽く数千億の被害はくだらないかもしれない｡それだけに､芸能人は自分の置かれている立場を十分に常日頃からわきまえていなければならないだろう｡
様々な業界で“カリスマ"なる人が存在するが､まさに彼はジャニーズ界のカリスマであり､芸能界を支えるカリスマの一人でもある｡カリスマは非常に些細なことでも多額のお金を生み出すこともあれば､多大な損失を被ることもある｡
今回の事件では後者にあたるわけだが､今回失ったもの以上のものを今後生み出していけるかどうかが彼自身の運命を決めるのではないだろうか｡これはある意味､罪滅ぼしという意味での“使命"とも言い換えられるのかもしれない｡
今後の彼の活躍に期待したい｡(橋本)
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