ビューティフルレイン
[第12話]
09/16放送

美雨(芦田愛菜)から“夢”を尋ねられた圭介(豊川悦司)。いろいろと悩んだ結果、出した答えは「美雨と二人での旅行」だった。

こうして2人は旅行に行く。旅先で圭介は“もうひとつの夢”を美雨に伝える。それは美雨の花嫁姿を見ることだった。そこで2人は浴衣姿でバージンロードを歩く練習をするが…圭介「嫁に行かせたくない」言い、途中で中止してしまう。

話は少し前に戻る――。
圭介の主治医・古賀先生(安田顕)は、病院を退職し、海外のアルツハイマーの研究チームへ参加すること決意する。そして、そのことを圭介に伝えにやってきた。古賀先生は圭介のことを本当に心配していたのだ。しかし圭介と彼を支える周囲の様子を見て安堵する。古賀先生は「薬が出来たらまず初めにあなたに連絡します」と伝え、去って行った。

再び2人の旅行の話――。
旅の途中でハプニングが起きる。転んだ美雨に駆け寄った際に、圭介がクビから下げていた手帳の紐が切れて、落ちてしまったのだ。

2人はそれから芦ノ湖に行った。


その頃、アカネは両親が持ってきた銀行の仕事の話を断っていた。「ちゃんと介護福祉士の勉強をしてみよう」とアカネは自分の気持ちを伝える。

芦ノ湖に向かうと雨が降ってきた。美しい自然の中、キラキラとしたキレイな雨が2人を濡らした。それは美雨が生まれたときと同じ雨――だから名前を“美雨”と名づけたのだ。

圭介は、美雨と一緒に美雨の生まれた場所に行こうとしていたのだった。そこは圭介がママちゃんに「ずっと一緒にいよう」と約束した場所でもあった。「そういうことも含めて、自分が全部を覚えている」美雨は圭介にそう言った…。

手帳を落とすというハプニングがあったものの、無事に旅行から帰ってきた圭介と美雨だった。

最後に“20歳の美雨へ向けたメッセージ”が流れる。「立派な人にならなくていい、お金持ちにならなくていい。明日も楽しみだと思える、そんな毎日を生きてほしい…」」それは圭介の美雨を思いやる気持ちがこもったものだった。

≪完≫

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キャスト
木下圭介 / 豊川悦司(とよかわえつし)
妻と死別して以来、工場の離れで幼い娘と二人暮らしをしている金属加工工場の職人。
明るい性格で仲間に囲まれ、少年野球チームの監督も務めている。
ある日突然「若年性アルツハイマー」であると診断されてしまう。
木下美雨 / 芦田愛菜(あしだまな)
圭介の娘で、しっかりしているが中身はまだまだ子ども。
母を亡くした寂しさを、父ゆずりの明るい性格ではねのけていた。

西脇アカネ / 中谷美紀(なかたにみき)
圭介が勤める中村産業の社長の娘。サバサバした性格で、心根の優しい女性。
意志の強さを持つが、その裏返しで意地っ張りな一面も。
下町の人間関係を嫌ってエリートの夫と結婚したが、ある日突然工場に戻ってきた。
実家に戻ってきた理由を誰にも明かそうとしないが、圭介と美雨と過ごすうち、心に変化が…。
勝田秋生 / 三浦翔平(みうらしょうへい)
圭介が務める工場の後輩職人。高校中退の元不良。
明るく脳天気で根が軽いためしょっちゅう圭介に怒られているが、打たれ強く根性があるためなんだかんだ可愛がられている。
仕事や社会に対してある種の諦めを持つ今時の若者だったが、圭介が病気に立ち向かう姿にだんだん影響を受ける。
古賀豊 / 安田顕(やすだけん)
圭介の主治医である医師。
病気を告知され衝撃を受ける圭介に、冷静ながらも真摯な態度で接する。
美雨と同世代の息子がいる。
松山菜子 / 吉田里琴(よしだりこ)
青果店の娘で、中学1年生。商店街の看板娘。
美雨の憧れの女の子で、バレエの先輩。
美雨にとっては、わからないことを何でも相談できるお姉さん的存在。

立花健太 / 君嶋麻耶(きみじまあさや)
美雨と仲良しの町のお巡りさん。
警官としてビシッとしようとするが、子どものころからこの町で育ったため、皆からはいつも坊や扱いされるのが不満。幼い頃からアカネに憧れていた。

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