ガリレオ第8話あらすじ完全版

ガリレオ

[第8話]

12/03放送

内海薫（柴咲コウ）は料理研究家・前田美鈴殺人事件の捜査を湯川学（福山雅治）に依頼する。事件は雑居ビルにある料理教室でおこり、被害者は、経営者のひとりでもある前田美鈴という女性で、共同経営者・金沢頼子が帰宅した後、教室で残業をしていたところを、侵入してきた男に２００箇所以上、メッタ刺しにされて死亡したのだ。犯人と思われる男・小杉浩一というのだが、不審な物音に気づいた警備員に発見され、逃亡しようとした際に窓から転落して死亡していた。両者の間には接点がなかった。だが、事件の１カ月ほど前、前田美鈴は最寄りの警察にストーカー被害の相談に訪れていたことから、事件はストーカー殺人と見られていた。
しかし、実は薫が湯川に相談したかったのは、事件そのものではなかった。だが被害者の妹である千晶（釈由美子）の奇妙な証言についてだった。千晶は、姉がストーカーに悩まされていることを知って心配し、度々、姉の部屋に泊まりに行っていたのだという。事件の夜も、千晶は姉の部屋で帰りを待っていた。そのとき千晶は、窓の外から、姉が室内をのぞきこむようにしている姿を目撃したという。しかし、その時間にはすでに姉は３０キロも離れた料理教室で惨殺されていたのだ。

薫から事件の詳細を聞いた湯川は、「テレポーテーション」とつぶやく。それは、ごくわずかな時間、あるいは瞬間的に人や物が長距離を移動するという現象である。湯川はそれを説明すると、この事件に強い興味を示した。

その後、被害者は城之内桜子（真矢みき）の知り合いであることがわかり、薫は再び捜査を続けた。しかし、妹の千晶は、「警察がストーカー被害をきちんとしてくれないから」の一点張り。そんな千晶に、薫は「あなたが何をみたのか知りたいんです！」と訴える。

薫の気持ちを知った千晶は、湯川の研究室に一緒に行き、見間違いでもなんでもなく、本当に姉の姿を目撃したと証言した。実際、千晶が見た姿と被害者の服装は一緒だった。
そして、薫と湯川はそれぞれ自分なりに捜査を始める。
薫はもう閉めてしまうという料理教室に顔を出し、話を聞くが、やはり何も手がかりは得られなかった。

薫は湯川の研究室に行き、自分の刑事としての勘を話す。すると、湯川はそれに乗り、まず、犯人の小杉の周辺を調べ始めた。そして小杉の部屋に入った湯川は音楽を聴きながら、「小杉はどんな髪型をしていたか？」と尋ねる。薫が丸刈りだと答えると、湯川は自分の説をものすごい勢いで検証しはじめ、そして言った。この事件には裏があり、千晶の証言は正しくない、と。

薫は千晶の家にいったが、湯川がなかなかこないので、迎えにいく。と、入れ替わりに湯川が入ってきて、事件の真相を話し始めた。あの日、この近くで黄色いコートを着た人を見たという人が数人いた。だからその人物はいたが、姉ではないし、千晶は顔を見ていない。なぜなら、窓には結露があり、外が見えるはずもなかったのだ。さらに、外にいる数字を持った女性が誰だかわかるかと問い、千晶が「刑事さんでしょ」と答えると、それは赤いコートを着たマネキンだった。薫が赤いコートを着ているのを見たことがあったために、先入観があったのだ。

つまり、これはストーカー殺人を装った別の事件だったのだと湯川は説明する。黄色いコートを着て現れたのは真犯人だと。犯人と小杉は親密な関係があったため、呼び出されただけだった。小杉が転落死をしたのは予想外だったため、自分の痕跡をすべて消したのだ。そう――犯人は金沢頼子だったのだ。
それは正しかった。頼子は才能がある美鈴をずっと羨んでいたのだった。

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