フリーター、家を買う。
[第10話]
12/21放送

誠治(二宮和也)は大悦(大友康平)から「正社員にならないか」と言われる。事務と営業ができる正社員として働いてほしいというのだ。大悦の言葉に誠治は、同情されているようで戸惑った。

そんなある日、最終面接を受けることができなかった大手医療機器メーカーから「もう一度会って話がしたい」と連絡が入る。再度面接をした誠治は、この会社から内定を受けた。

大手企業から内定をもらい、誠治の家族は喜んだ。しかし誠治の気持ちは複雑だった。父・誠一(竹中直人)は「医療機器の会社に行け」言うが、誠治は「これは俺の就職だ」と反発、喧嘩になってしまう。

後日、誠治は大悦に「何で自分を正社員にしようとしたのか」と尋ねる。大悦の話を聞いた誠治は大悦の会社に就職することを選んだ。

真奈美(香里奈)は研修で和歌山に行くことになった。真奈美に想いを寄せる誠治だったが、彼女の送別会の日の後も、告白することはできなかった。

そんなある日、大悦と話をしに誠一が訪ねてきた。
お互いに子どもを持つ父親として話をする2人。そこで誠一は「あなたに嫉妬していた」と告白する。それを聞いた大悦は「息子にあんたみないにはならないと言われている」と苦笑する。誠一は息子の就職について納得したようだった…。

一方、母・寿美子(浅野温子)のための引越しは、結局、二世代ローンを組むということにした。誠一が「頭金も出す」と言うのだ。それを聞いた誠治は納得がいかず「親父が払ったお金も後で必ず返す。俺が家を買う」と言い切った。

こうして家を買い、引越しが決まった。寿美子は誠治たちに「ありがとう」と言った。

引越しの途中で、誠治は真奈美のところに立ち寄る。そして告白し、恋は実った。仕事で和歌山に行くため、これから2年間は会えないけれど…。

≪終≫

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キャスト
武誠治 / 二宮和也(にのみやかずなり)
ごく普通の20代男子。一浪して三流大学に入学。それなりにいい将来を迎えられると思っていた。

しかし卒業後、中堅の部品会社に就職するが、社風になじめず三カ月で退職。
再就職が思うようにいかず、とりあえずバイトを始める。
しかし、少しでも人間関係が煩わしくなると、すぐに辞めてしまい、バイトを転々とする。
それが原因で父親の誠一と喧嘩ばかり。
家の中で誠一と顔を合わせるのが嫌で、自分の部屋にひきこもりがちになる。

バイトもやめて貯金もなくなった頃、母親がうつ病をわずらっていることを知り、愕然とする。
グウタラし、食費すら家に入れない自分のせいだと思い、割のいい土木のバイトを始める。

次第に、土木を生きがいとする現場の仲間や真奈美との交流を深めていく。
その中で、仕事に対する思いや家族再生の希望を見つけていく。
千葉真奈美 / 香里奈(かりな)
土木現場で誠治が出会った、明るくたくましい女性。
一流大学土木工学科卒業後、大手建設会社に入社。
希望は、土木の設計。

机上の空論の設計しかできない設計士にはなりたくないと、現場を志望。
現場では、男性作業員たちと同じく作業着姿で力仕事を難なくこなし、体育会系の現場の雰囲気にも馴染んでいる。

将来は「橋を建てる設計士になりたい」という夢を持ち、揺るぎない意志で、着実に人生を歩んでいる努力家。

誠治に対しては、はじめ恋愛感情を全く抱かず、むしろひ弱で中途半端な誠治を軽蔑し、相手にしていない。

武寿美子 / 浅野温子(あさのあつこ)
誠治の母親。
近所からの陰湿ないじめや無関心な家族の態度に静かに耐え続けた結果、
うつ病にかかってしまう。
武誠一 / 竹中直人(たけなかなおと)
誠治の父。
武亜矢子 / 井川遥(いがわはるか)
誠治の姉。
豊川哲平 / 丸山隆平(まるやまりゅうへい)
大悦土木の仲間。

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