鍵のかかった部屋
[第11話]
06/25放送

榎本(大野智)は前社長(佐々木勝彦)と確執があったことから警察へ連行された。
だが、専務の久永(中丸新将)が犯行を自供し、すぐに釈放される。
接見した純子(戸田恵梨香)によると、久永は強引な取り調べで虚偽の供述をしたように見えたと言う。

前社長は15年前に自宅の警備を強化したが、その直後に愛人に泥棒に入られた。
それを機に自宅に置いていた何かを会社に移したのではないかと榎本は言う。
社長が警備強化を依頼したことを知っているのは榎本自身と、彼から聞いた純子だけ。
犯人は盗聴機を仕掛けて、その話を聞いていて、榎本に罪をかぶせるために警察に通報したのではないかと言う。
拘留されている久永に、それはできない。

密室の謎を解明するため、榎本は第1発見者の佐藤(玉木宏)を呼ぶ。
遺体はソファーの死角になっていたはずだと指摘する榎本に、佐藤はゴンドラで上がっていく時に見えたと答える。

そんな中、新社長の穎原(鈴木一真)が6億円の不正経理が発覚したと言ってくる。
久永が決済できる金額ではなく、前社長が行っていたものと思われた。

純子は久永に接見し、筆談で前社長の横領を白状させた。
だが、久永もその金の隠し場所までは知らなかった。

さらに、純子は佐藤が働く清掃会社で、彼のことを聞き込む。
親しい友人はなく、会社のボウリング大会の写真などにも写っていなかった。

芹沢(佐藤浩市)は警察から佐藤の本籍を聞き出す。
翌日、純子はその本籍地へ行き、佐藤の幼なじみと会った。
かつての写真を見せられた純子だが、彼女が佐藤だと思っていたのは別人で椎名という名だと分かる。

佐藤こと椎名は高校時代に父親の会社が倒産。
両親は多額の借金を苦にして自殺した。
椎名はしつこく付きまとうヤミ金業者を刺して行方をくらます。

当時は他人の住民票を入手することも簡単で、椎名は佐藤の住民票を取得。
それを使って運転免許も取得し、佐藤になりすまして生きてきたのだ。

やがて、榎本は椎名のもとを訪れ、推理の結果を披露する。
椎名は窓清掃の最中、社長室に6億円のダイヤがあるのを見かけ、それを盗もうと盗聴機を仕掛けた。

すると、椎名は盗みに入ったのは、社長が殺された前日だと言って、殺害を否定。
だが、榎本はさらに推理を続ける。
椎名は社長のカップに睡眠薬を入れて眠らせた。
そして、介護ロボットで社長を動かし、ガラスに密着させた。
ガラスを鈍器で殴打すると、手術したばかりの社長の頭に衝撃が伝わり、致命傷となった。

椎名は社長への復しゅうだったと白状する。
社長はかつて椎名の父親と会社を共同経営していた。
だが、会社が倒産する前に金を持ち出して逃げたのだった。

事件が解決した後、榎本と連絡が取れなくなった。
やがて、純子のもとに連絡してきた榎本は、フライトの時間だとだけ告げると、電話を切った。
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キャスト
榎本径 / 大野智(おおのさとし)
大手警備会社・東京総合セキュリティに勤務・・・
青砥純子 / 戸田恵梨香(とだえりか)
美人で前向き、まっすぐな性格の女弁護士。・・・
芹沢豪 / 佐藤浩市(さとうこういち)
純子の上司で、「金にならない刑事事件は請・・・

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