神の雫
[第1話]
01/13放送

神咲雫(亀梨和也)は大手ビール会社で営業マンを務めている。
父親は世界的に有名なワイン評論家、神咲豊多香(古谷一行)。
雫は亡くなった母親のことをまるで顧みなかった父親を嫌い、ワインには関わらないと心に決めていた。

ある日、雫は取引先の飛田(笹野高史)を接待していた。
だが、出されたワインに飛田が不平を言い出す。
その店のソムリエ見習い・みやび(仲里依紗)は高級ワインのはずだと言うが、飛田は不味いと言って聞かない。
すると、雫はみやびからボトルを受け取り、華麗な手つきでデキャンタに移す。
そのワインは見事に味を変え、飛田も納得。
みやびは雫のそのデキャンタージュ技術に驚く。

翌日、雫のもとに父親の豊多香が他界したと連絡が入った。
弁護士の霧生(戸田菜穂)は雫に遺産相続について遺言があると言う。
豊多香は20億の価値があるワインコレクションを含め、莫大な遺産を残していた。
雫は興味がないので全て寄付していいと言うが、霧生はまだ雫に相続の権利があるわけではないと告げる。
豊多香が死ぬ前に養子縁組をしたワイン評論家の遠峰一青(田辺誠一)と勝負をして勝った方が相続できるというのだ。

そんなある日、みやびが雫を訪ねて会社にやってきた。
デキャンタージュを教えてほしいという。
みやびから無理やり食事に誘われた雫がレストランに入ると、店主の綿貫(益岡徹)が店のワインを捨てていた。
一青が雑誌で店のことを酷評されたのだという。
高級ワインを出したはずだったが、なぜ一青がそんな記事を書いたのか分からなかった。
一青はまた次の週にも店にやってくるらしい。

綿貫とともに店を営んでいたソムリエの妻は他界。
綿貫は娘の鈴香(本仮屋ユイカ)とは険悪な様子だった。

一青が再び店にやってくる当日。
鈴香も店に出るという。
彼女は母親の跡を継いで、ソムリエを目指していたのだ。
雫は綿貫の出す生ガキには高級ワインよりも安いワインの方が合うと考えた。
さらに、そのワインを1時間前にデキャンタに移し、味を引き出していたのだった。

雫の考えは見事に的中。
一青も納得する。
だが、次の料理を出そうとした時、鈴香がデキャンタを落としてしまった。
雫は急きょ、新たなワインをデキャンタージュ。
何とかその場をしのぐが、一青に鈴香の力ではないことを見抜かれる。

だが、この一件で協力し合ったことで綿貫と鈴香は和解。
綿貫は鈴香に母の形見のワインオープナーを授けた。

一方、雫と一青の勝負の日がやってきた。
立会人は豊多香とは旧知のテイスターであるロベール(竹中直人)。

一青はワインをミレーの絵画にたとえて表現。
雫は母親との最後の思い出であるブドウの味を思い出し「永久の別れ」だと告げる。
実際、そのワインの生産年は母親の亡くなった1990年だった。

勝負の結果は一青の勝ち。
だが、雫は父が自分に何をさせたいのか知るため、勝負を続けると宣言した。
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キャスト
神咲雫 / 亀梨和也(かめなしかずや)
ビール会社・太陽ビールで営業をしているごくごく普通のサラリーマン。
その後、会社の命によりワイン事業部に異動させられた。
世界的に有名なワイン評論家の父を持つ雫は、幼い頃からの父親による英才教育に嫌気が差し、父親に反発するかのようにビール会社に就職した。
それなのに結局ワイン事業部…。
しかし親がワインのスペシャリストなだけに、ワインに関する知識はなくとも、
嗅覚や表現力は抜群である。
遠峰一青 / 田辺誠一(たなべせいいち)
若手のワイン評論家として徐々に力をつけつつある男。神咲豊多香のワインコレクションを何とか自分の物にしたいと考えた彼は、豊多香に養子縁組をして欲しいと頼み込み養子となった。
豊多香が亡くなってからは、彼が残した遺言を基に、雫と戦うことになる。
紫野原みやび / 仲里依紗(なかりいさ)
フランス料理店で見習いソムリエとして働いている女性。必死の勉強で知識だけはソムリエレベルまで到達しているのだが、ソムリエの認定試験にはなかなか合格できない状態が続いている。
後に、アドバイザーとして太陽ビールに契約社員として雇用されることとなる。
神咲豊多香 / 古谷一行(ふるやいっこう)
雫の父親で世界的なワイン評論家として各国で活躍している。
世界有数のワインコレクターで、彼が所有しているコレクションワインの市場価格は総額で20億円以上と言われるほどのレア物ばかり。
しかし、以前から患っていたすい臓癌が悪化しこの世を去った。
彼が亡くなったことでコレクションワインの相続問題が勃発することになる。
霧生涼子 / 戸田菜穂(とだなほ)
弁護士。神咲豊多香の遺言作成にも立ち会い、氏の残したワインの管理と相続に関する全てを任されている。
西園寺マキ / 内田有紀(うちだゆき)
西園寺コーポレーション・SAIONトレーディング社長。ワインインポーター。一青のパトロンである。
河原毛茂 / 升毅(ますたけし)
ワイン事業部で部長として働いている男。雫の直属の上司である。
本間長介 / 田口浩正(たぐちひろまさ)
ワイン事業部で働く男。昔交際していたフランス人の女性にフラれたことがきっかけで、
それ以来イタリアワインの研究に余念がない。
セーラ / 佐々木希(ささきのぞみ)
普段はモデルとして活躍している美しい女性。
一青の異父妹にあたり、日本とフランスのハーフである。
太陽ビールのCMモデルに採用されたことがきっかけで雫と交流するようになった。
藤枝史郎 / 辰巳琢郎(たつみたくろう)
ワインバー『モノ・ポール』のオーナーソムリエとして働いている男。
ワインの知識は相当なもので、みやびの師匠としてワインについて伝授している。
土肥ロベール / 竹中直人(たけなかなおと)
神咲豊多香の旧友で、豊多香が最も信頼していた男である。しかし、現在はホームレスとして公園のダンボールハウス『シャトー・ロベール』(自称)で暮らしている。
とは言っても決してお金がないわけではない。
この公園もロベール自身の所有物で、資産も十数億円ある謎の男なのだ。
どうやら雫の才能に興味があるようで…。

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