曲げられない女
[第9話]
03/10放送

この一年、寝る間も惜しんで早紀(菅野美穂)は一生懸命に勉強をしてきた司法試験の最初の試験に合格した。

そんななか、正登(塚本高史)が結婚式から逃げ出してきた。結婚が怖くなったという正登に早紀は「このままだと、今まで頑張ってきたものをすべて失ってしまう」と必死に説得し、結婚式場まで強引に連れて行った。

一方、式場では、新郎の突然の失踪に、新婦は半ばパニック状態! 関係者も大慌てだ。
その様子をみた正登は、突然、早紀にプロポーズすると「一緒についてきてくれないか…」と頼むのだった。

そうこうしているうちに、早紀はお腹が痛みだす。慌ててかかりつけの病院へ行く。即、入院。医師は「出産のことだけを考えなさい」と注意する。

そんな状態の早紀に、正登は「かけおちしないか」と誘った。結局、正登は結婚式場に出なかったのだ。そこにやってきた藍田(谷原章介)は、正登の無茶振りに「これ以上、早紀の邪魔をしないでくれ」と頼む。あとから見舞いにやってきた璃子(永作博美)にも、正登は「早紀に関わらないで」と言われてしまった。

一方、自宅で倒れて以来、体が不自由になった璃子の義母は機嫌が悪くなる。あれほど慕っていた子供達も怖がっているようだ。そこに璃子は帰っていった。当然、義母は璃子に辛く当たるが、璃子は笑顔で対応する…。

数日で早紀は退院する。早紀の体を心配した藍田は「無理しないように」と言葉をかけるが、退院後の早紀はすぐに仕事と勉強を開始する。

仕事から帰ると、そこに正登の婚約者がいた。正登がまた雲隠れしたというので、早紀がかくまっていると思ってやってきたのだ。「婚約不履行で慰謝料たっぷりとってやる!」と婚約者は悪態をついて帰っていった。

体が不自由になったことから施設へ入所することになった璃子の義母がいなくなってしまう。義母は「施設に入所するくらいなら死んだほうがまし」と施設に入ることを嫌がっていた。璃子の話を聞いた早紀たちは、義母を探し始めた。

路上にいる義母を早紀たちが発見する。
早紀の家に連れると、そこに璃子も戻ってきた。

義母は璃子の顔をみると「自分の財産は璃子には一銭もあげない」と言い出した。すると璃子は「もう離婚届を出したので、そんな必要はない」と書類を見せる。驚く一同に璃子は「他人になったほうが義母の世話もできるからと思った」と言うと、「子供達が祖母を嫌いになっていくことが嫌なので、リハビリを頑張って、子供達が好きな“大きいママ”に戻ってもらえませんか?」と言葉を続けた。璃子の言葉に、義母は彼女の手をとると涙を流した…。

その後、早紀と正登は“弁護士という仕事”について議論をする。早紀の言うことはきれい事だという正登に、早紀は「弁護士は人を救えると信じ続けたい」と曲げようとしなかった。

さらにそこに階上で暮らす大学生が訪ねて来る。すっかり改心した様子だ。停学が解けたので大学へ復学し、将来は弁護士を目指すことを決めたという…。

その後、正登は婚約者と会い謝罪した。彼女には引っ叩かれるが、正登の気持ちは軽々としたようだった。

一方、璃子の義母はリハビリ施設へ。璃子は付き添ってリハビリに励む義母をみつめていた。二人はとってもよい関係になったようだ。

最終試験の前夜、中島先生の事務所でささやかな激励会が行われた。中島先生は早紀と璃子に安産のお守りをプレゼントする。藍田は事務所の外にいる正登を呼び入れる。じつは藍田が声をかけたらしい。

璃子は、子どもを産んだら介護福祉士の資格をとろうと思っているという。
早紀は、司法試験を受けるのは今年で最後にするという。そんな早紀を、みんなが励ました。

そのあと廊下で、藍田は正登を呼び止めると、司法試験がおわったら早紀にプロポーズしようと思っていることを告げた。「藍田となら早紀が幸せになれると思う」正登は言葉を返した。

――最終試験の日。試験に挑む早紀に、陣痛が…。

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キャスト
荻原早紀 / 菅野美穂(かんのみほ)
32歳。弁護士の有能なアシスタント(時給・・・
坂本正登 / 塚本高史(つかもとたかし)
早紀(菅野美穂)と大学時代から付き合って・・・
長部璃子 / 永作博美(ながさくひろみ)
高校時代の同級生。有閑マダムである。
藍田光輝 / 谷原章介(たにはらしょうすけ)
警察キャリア官僚。女好きである。早紀(菅・・・

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