ロッテ､史上初の大逆転劇で日本シリーズ進出決定!! MVPに成瀬善久!!

【ソフトバンク 0-7 ロッテ】クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ最終戦､ロッテがソフトバンクを下し､2005年以来6度目となる日本シリーズ進出を決めた｡

9回裏二死､ソフトバンク･小久保の力ない打球が西岡のグラブに収まりゲームセット｡
その場で泣き崩れる西岡とは対照的に､マウンドの成瀬善久投手はホッとした表情で笑顔を浮かべた｡

まさに､成瀬のためのCSだった｡
1失点完投勝利を飾った第1戦に続き先発した成瀬は､低めを丁寧につくピッチングで4回二死までパーフェクトピッチング｡
ソフトバンク打線に二塁すら踏ませず､わずか113球､4安打無四球完封勝利でCSのMVPに輝いた｡

｢ボクらは3位でチャレンジャー｡負けて当たり前と開き直っていたので､驚くほどプレッシャーがなかったし楽に投げられた｡無四球でしたし､120点です｣(サンケイスポーツより)

確かな充実感の中､こう振り返った成瀬｡
シーズン3位からの日本シリーズ進出は史上初の快挙だ｡

就任1年目で見事にチームを日本シリーズに導き､2度宙に舞った西村監督は､
｢選手を信じてやってきた｡それに全員がしっかりと応えてくれた｡最後まであきらめない精神的な強さ｡さすがです｣(同)
と選手たちの姿に思わず目を細めた｡

第1戦の後､
｢必ずおまえまでつなぐから､最後にいい思いをしろよ｣(スポーツ報知より)
と伝えたという成瀬については､
｢中4日が続いた中で､しっかりと結果を出した｡さすがウチのエース｡本当に頼りになります｣(同)
と手放しで賞賛した｡

30日からは5年ぶり4度目の日本一をかけ､セ･リーグCS勝者との決戦が始まる｡

｢ボクにはまだもらう機会がある｣(サンケイスポーツより)
とウイニングボールを西岡に渡したという成瀬｡

自らの投球で日本一を決め､最高のボールを手にするつもりだ｡

(2010年10月20日)

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