ラミレス､2冠王でもベストナインになれない!? 史上4人目の悲劇ある!!

49本塁打､129打点と文句ナシの成績でセ･リーグ2冠王に輝いた巨人･ラミレス外野手｡
しかし､クライマックスシリーズ(CS)の敗戦でベストナイン落選の可能性が出てきた｡

今季のセ･リーグベストナイン､外野手部門は大激戦｡

来日1年目でプロ野球記録となるシーズン214安打を記録した阪神･マートン｡
そのマートンには及ばなかったが､プロ野球史上初となる2度目のシーズン200本安打で首位打者を獲得したヤクルト･青木宣親｡
さらに､個人タイトルの獲得こそないが､打撃3部門すべてでベスト5入りしCSでMVPを獲得した和田一浩も候補の一人だ｡

これにラミレスを加えた4人が候補となるが､いったい誰が受賞にふさわしいのだろうか｡

野球解析家の道作氏は､
｢2冠王のラミレスが落選です｣(夕刊フジ)
と断言｡
同氏は､
｢攻撃力では和田が圧倒的｡他の選手に大差をつけている(中略)打撃で和田に続くのは青木｡左翼の和田やラミレスより､中堅の青木は守備でも貢献度が高い｣(同)
と分析する｡

ラミレスは今季の公約として掲げていた本塁打王は獲得したが､課題の出塁率は出塁率は.338と和田より1割も低く､得点への貢献度は今ひとつ｡
さらに､CSでもチームを引っ張ることになった緩慢な守備も大きなマイナス要素だろう｡

記者投票で決まるベストナイン｡
そのため､無冠の和田は印象が薄かったが､CSのMVPで一気に存在感を増した｡

2冠王の落選となれば､史上4人目の珍事｡
陽気なラミレスも､さすがにこれは笑えないだろう｡

(2010年10月31日)

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