最下位･横浜､試合中にベンチ裏でやりたい放題!! タバコやゲームは当たり前!?

プロ野球史上初の3年連続90敗以上で最下位に終わった横浜ベイスターズ｡
尾花監督は頭を丸め､
｢来年勝つだけですよ｣(スポニチアネックスより)
と来季の巻き返しへ意欲を見せている｡
フロントもこの"暗黒時代"から抜け出そうと尾花監督を強力支援｡
FAで日本ハムから森本稀哲外野手を獲得し､トレードなども積極的に活用しながら補強を進めいている｡

しかし､横浜が上位を目指すために必要なことは選手の補強だけではないようだ｡

昨オフ､FAで横浜に加入した橋本将捕手は契約更改を終えた後の会見で､
｢こんなチームもあったのかと感じた｣(スポニチアネックスより)
と移籍1年目を呆れた顔で振り返った｡
交渉の席では金額面の話もそこそこに､
｢チームとしてどうしたらいいのかを言わせてもらった｡球団にはルールづくりをお願いしました｣(日刊ゲンダイより)
と球団への不満を爆発させたという｡

中でも､
｢ありえないことが当たり前になっている｣(同)
と橋本が問題視したのが､試合中にベンチから選手が姿を消す現象｡
なんと､交代を告げられた選手達はベンチに残らず､ロッカールームや喫煙所へ直行｡
試合中にも関わらず､携帯ゲーム機で遊びだす選手､タバコをふかしながら雑談する選手が多くいたという｡

この背景には優勝はおろかクライマックスシリーズ進出も絶望的になった時点で､尾花監督が若手選手を積極的に起用し始めたことが挙げられる｡
しかし､本来であれば若手選手のプレーにベンチから目を光らせるべき主力選手はロッカールーム｡
緊張感の薄い中でのプレーは若手にとって大きな経験とはならないだろう｡

さらにもう一つ､"ありえない"チーム状況を作ってしまった原因は村田修一内野手だ｡
村田は昨年､試合途中に交代を告げられベンチに下がると､ロッカールームではなく神聖な監督室に侵入｡
ソファに寝転がり､テレビで試合を観戦していたという｡

2007､2008年と2連続で本塁打王を獲得し､チームでは生え抜き選手で最高額となる年俸2億6000万円をもらっている村田｡
当然､チーム内での影響力は大きく､他の選手が悪影響を受けたことは間違いないだろう｡
実際に今オフ､横浜の内川聖一内野手をFAで獲得したソフトバンクでは､若手の見本にならないという理由から村田の獲得を見送っている｡

橋本は､
｢10年前まで弱かったロッテも､この5年間で2度の優勝｡何かを変えないと｣(スポーツ報知より)
と自らの経験を踏まえ､上位進出のためには"意識改革"が必要であることを熱弁｡
これを聞いた横浜の河本明取締役も､
｢(変革が必要なのは)みんなが思っていること｡一丸となって戦わないと｣(スポニチアネックスより)
と話し､ルールづくりへ動き出すことを示唆した｡

しかし､横浜は来季､問題の村田がキャプテンに就任｡
それも球団社長直々に指名したというのだから､"意識改革"への道は容易ではないようだ｡

(2010年12月13日)

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