星野楽天がついに初陣!! 巨人相手に見えた収穫と課題とは!?

星野仙一氏を新監督に迎えた楽天が20日､オープン戦初戦で巨人と激突｡
試合は好機であと一本が出ず1-1で引き分けたが､確かな手応えを感じる内容となった｡

真新しいクリムゾンレッドのユニホームに身を包み､約8年ぶりの現場復帰となった星野監督｡
試合前には､
｢全試合､常に勝つことを意識していこう｣(サンケイスポーツより)
と選手に喝をいれたという｡

その喝に応えるように､選手達は奮起｡
新監督の掲げる"スキのない野球"を体現して見せた｡

1点を追う三回､無死一塁の場面で内村が三塁線へセーフティーバント｡
捕球したライアルの一塁送球がそれる間に一走･嶋が激走し同点ホームを踏むと､打者走者の内村も俊足を飛ばし三塁を陥れた｡

また､八回2死一塁の場面では､ワンバウンドの投球を相手捕手が前にこぼしている間に一塁走者のルイーズが巨体を揺らしながら二塁へ｡
内村と伊志嶺もファーストストライクで確実に犠打を成功させた｡

就任直後から､
｢楽天はいやらしいぞと思わせろ｣(同)
と選手に言い続けてきた星野監督は､
｢巨人に胸を借りて引き分けならいいかな｡私も多少は進歩したのかもな｡守りと走塁は状況を見てやってくれたよ｣(同)
と満足げ｡
"スキのない野球"は少しずつ選手達に浸透してきているようだ｡

しかし､まだまだ課題も多い｡

新加入した松井稼頭央､岩村明憲両内野手が先発した打線は､チャンスでことごとく凡退｡
昨季､リーグワーストに終わった総得点のアップを目指している星野監督は､
｢チャンスで打てないとは聞いていたけど､歯がゆかったね｡きれいな点の取り方はしなくていい｣(スポニチアネックスより)
とコメント｡

また､4回1安打1失点と好投しながらも､3四球を与えた先発･栂野には､
｢四球が多すぎる｡打たれてもいいから勝負にいけ!｣(同)
と厳しいゲキを飛ばした｡

星野監督が現役時代から闘志を燃やしてきた巨人相手に､多くの収穫と課題が見えた楽天｡
開幕までには､"スキのない"新たな楽天野球が完成するだろうか｡

(2011年2月21日)

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