川崎宗則が海外FA権を取得! 球団側は留意もメジャー挑戦が濃厚か

ソフトバンクの川崎宗則内野手が19日､海外移籍が可能なフリーエージェント(FA)権を取得｡
師と仰ぐイチローの在籍するマリナーズを第1希望として､米大リーグ移籍を目指す意志は固いとみられているだけに､球団側は全力で慰留する方針だ｡

川崎はこの日の試合後､
｢まさか､そういうふうな権利を取れるとは思わなかった｣(スポニチアネックスより)
と海外FA権取得に感慨深げ｡
しかし､大リーグ挑戦については､シーズン中ということもあり､
｢分からないです｣(同)
と話すにとどめた｡

一方の球団側は､先月20日前後に川崎に対して残留を要請｡
この日､報道陣の前に姿を見せた小林取締役は､
｢FAは選手の権利｡それは理解している｣(中日スポーツより)
としながらも､
｢生涯ホークスでいてほしい思いは揺るぎない｣(同)
と言い切った｡

関係者によると､球団側は今季終了後､川崎に対して単年での契約延長をオファーするとのこと｡
今季年俸2億4000万円の川崎の場合､3億円超は確実｡
残留交渉はチーム野手トップとなる3億5000万円前後の攻防になるとみられている｡

1999年に鹿児島県立鹿児島工業高等学校からドラフト4位でダイエー(現ソフトバンク)に入団した川崎は､2001年に1軍デビュー｡
2003年に｢2番･遊撃｣で初の開幕スタメンを勝ち取ると､打率.294､30盗塁の好成績でチームの日本一に貢献した｡
その後はチームの中心選手に成長し､盗塁王やゴールデングラブなど数々の賞を受賞｡
日本代表としても北京五輪(2008年)､WBC(2006年･2009年)に出場している｡

川崎は昨年5月に国内FAの資格条件を満たした際､
｢いろんなことに挑戦してみたい気持ちはあります｣(スポニチアネックスより)
と大リーグ挑戦を示唆｡
今月24日からの日本ハム3連戦には､希望球団とみられるマリナーズのスカウト陣が視察に訪れるという｡

果たして､川崎はシーズン終了後､どのような結論を出すだろうか｡

(2011年6月21日)

その他のBASEBALLニュース