日ハム･中田が2連発含む3安打5打点! ｢自分のスイングできた｣と復活に手応え

【セ･パ交流戦 DeNA 3-7 日本ハム横浜スタジアム】

日本ハムは18日､敵地でDeNAと対戦｡
中田翔内野手の2打席連続本塁打などで快勝し､これ以上ない形で交流戦を締めくくった｡

ここまで全試合で4番に座りながら､打率1割台と低迷してきた中田｡
しかしこの日は､そうしたうっぷんを晴らすかのような豪快な打撃を見せた｡

1点を先制した直後の3回2死二､三塁､中田は横浜先発･須田の142キロの内角高め直球をフルスイング｡
高々と打ち上がった打球は､10試合ぶりとなる7号3ラン｡
6回には2番手･牛田の直球を左中間席上段まで運び､試合を決定付けた｡

さらに9回には適時内野安打を放ち､この日は3安打5打点の大当たり｡
1試合2本塁打は､偶然にもちょうど1年前の広島戦以来､通算3度目となった｡

中田は昨季､重心を低くした｢がに股ノーステップ打法｣でブレイク｡
昨オフは独自の打撃フォームに磨きをかけるため下半身強化に重点を置いたが､シーズンに入ると捉えたと思った打球がフェンス手前で失速する場面が多く見られた｡

下半身への負担が大きく､打球に力が伝わりにくいと判断した中田は､5月下旬に左足を軽く上げるオーソドックスなフォームに変更｡
一時は､
｢(試合後)ビデオを見ないと､どんなスイングをしているのかもわからない｣(ニッカンスポーツより)
というほど自分の打撃を見失ったが､リーグ戦再開を前にようやく調子が上向いてきた｡

中田自身もこの日の2本塁打に手応えを感じたようで､
｢自分のスイングができた｡精神的に余裕を持って打席に入れています｣(同)
と充実した表情｡
22日から再開するリーグ戦に向けて､
｢2本出たからといって満足せずに､一生懸命やっていきたい｣(同)
と改めて気を引き締めていた｡

この日の勝利で交流戦2位を確定させた日本ハムは､リーグでもロッテに1ゲーム差の2位｡
復調した若き主砲を中心に､一気にリーグ首位奪取を狙う｡

(2012年6月19日)

その他のBASEBALLニュース