メジャー通算2500安打達成のイチロー､殿堂入りのためカブス移籍のススメ

今月19日､日本人選手として初となるメジャー通算2500安打を達成したマリナーズ･イチロー外野手｡
試合後の会見では､
｢感慨深いものがある｣(スポーツ報知より)
と表情を緩めたが､
｢最近思うのは､いままで打ってきた2400何本のヒットが今日の試合では何の役にも立たない世界にいるということ｡気持ちいいのは一瞬しかないということ｣(同)
と独自の表現ですぐに気を引き締める姿が印象的だった｡

こうなると､次にファンが期待するのはメジャー殿堂入りの目安となる｢3000本安打｣｡
しかし､イチローは昨季メジャー移籍後初めてシーズン200安打を下回り､今季もここまで(22日時点)69試合で76安打とシーズン約170安打ペース｡
今年10月で39歳を迎えることもあり､3000本安打達成は日増しに難しくなっているといっていいだろう｡

ただその一方で､イチローに限っては3000本安打が殿堂入りの必須条件にならないとの声もある｡

言うまでもなく､イチローは日本人初の野手として初めてメジャーに挑戦したパイオニア｡
1年目から首位打者･新人王･MVPに輝き､その後も10年連続で200安打とゴールドグラブ賞､2004年にはシーズン最多安打記録も樹立した｡
メジャーの歴史を次々と塗り替えてきた活躍が正当に評価されれば､殿堂入りの資格は十分にあるはずだ｡

それでも稀代のバットマン･イチローにとって､3000本安打は大きな勲章に違いない｡
もちろん､偉業達成となればメジャー殿堂入りはほぼ間違いないものとなる｡

そんな中､イチローの3000本安打達成について､米人気ブログ｢オポージング･ビューズ･コム｣が面白い提案をしている｡
メジャーのファンや記者による提案や意見を集中的に掲載する同ブログでは､イチローに対し､
｢ア･リーグより投手力が落ち､100年の歴史をもつカブスに今すぐ移籍しろ｡力の衰えをとがめられることなく､何年でも好きなだけ現役でいられ､殿堂入りを絶対のものにできる｣(ZAKZAKより)
とマリナーズからカブスへの移籍をおすすめしているのだ｡

今季がマリナーズとの5年契約の最終年となるイチロー｡
愛着のある球団で現役を続けるのか､それとも新天地で偉業を目指すのか､シーズン終了後の決断に大きな注目が集まりそうだ｡

(2012年6月24日)

その他のBASEBALLニュース