イチローがヤンキースへ電撃移籍! ｢僕がいるべきではない｣とトレード志願

米大リーグ･マリナーズのイチロー外野手がトレードでヤンキースへ移籍することが23日､決まった｡
マリナーズにはヤンキースのマイナーから､25歳の若手投手2人が移籍する｡

イチローはこの日､マリナーズの本拠地･セーフコフィールドで移籍会見を開き､
｢11年半ありがとうございました｣(ニッカンスポーツより)
とあいさつ｡
時折声を詰まらせながら､
｢良かったときも悪かった時も同じ時間を共有してきたと思うと感慨深い｡どんなときもファンの方が支えだった｡ユニホームを脱ぐのは寂しい｣(同)
とチーム､そしてファンへの感謝を語った｡

イチローは2001年にオリックスからマリナーズへ移籍し､1年目から首位打者と盗塁王､リーグ最優秀選手賞(MVP)を獲得｡
以後､不動のリードオフマンとしてチームを牽引し､2004年には262安打で年間最多安打の大リーグ記録を84年ぶりに更新し､2度目の首位打者に輝いた｡

しかし､マリナーズ一筋12年目で迎えた今季は開幕から調子が上がらず､ここまで95試合に出場して打率.261､4本塁打､28打点､15盗塁と低迷｡
今季が5年契約の最終年であることから､地元ファンの間ではその去就が注目されていた｡

イチローは移籍会見の中で､自らトレードを志願したことを明かし､
｢20代前半の選手が多いこのチームの来年以降の将来に､僕がいるべきではないのではないか｡そして僕自身も環境を変え､刺激を求めたいという強い思いが出てきました｡
そうであるならば､できるだけ早くチームを去ることが､チームにとっても僕にとっても､良いことだという結論に達しました｣(産経ニュースより)
と説明｡
そして､
｢これまで支えてくれたマリナーズ関係者すべてに感謝申し上げます｡僕はこの11年半の経験を誇りに胸に秘め､前進していきたいと思います｣(同)
と新天地での活躍を誓った｡

なお､ヤンキースでのイチローの背番号は慣れ親しんだ｢51｣ではなく｢31｣｡
新たな背番号とともに､ア･リーグ東地区首位を走る強豪チームでもう一花咲かせる覚悟だ｡

(2012年7月24日)

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