メジャー戦力外の福留､古巣･中日復帰でも年俸は3000万円!?

先月28日､米大リーグ･ホワイトソックスから戦力外通告を受け､自由契約となった福留孝介外野手｡
現在は米球団からのオファーを待ちながら個人練習をしている状況だが､ここ数年の成績を考えれば､獲得に名乗りを上げる球団が出てくる可能性は極めて低い｡

そうなると､俄然現実味を帯びてくるのが日本球界への復帰｡
すでに､貧打に苦しむ阪神やDeNA､楽天など複数球団が日米通算234本塁打のスラッガー獲得に興味を示しているという｡

中でも熱心なラブコールを送っているのが古巣･中日｡
福留が戦力外通告を受けるとすぐに高木監督自ら､
｢獲るよ｣(スポーツ報知より)
と断言｡
さらに､
｢球団が4億円出せば獲れる｡社長に聞いておいてください｣(同)
と真剣な表情でつづけた｡

ただ､色めき立つ監督とは対照的にフロント側は冷静だ｡
球団関係者は､
｢現時点でこちらから動くことはない｡本人がどうしたいかだ｣(夕刊フジより)
と静観の構えを見せ､獲得についても､
｢福留もウチに戻ってくるなら年俸3000万円｡川上も山崎もそうだったんだから｣(同)
とシビアな条件を提示した｡

この球団関係者が言うように､ブレーブスから4年ぶりに復帰した元エース･川上の年俸は3000万円｡
楽天を解雇され､10年ぶりに古巣に帰ってきた山崎も同様だ｡

ただ川上は右肩痛のため昨季登板なし､山崎は今年44歳と､それぞれ獲得にはリスクが伴っていた｡
それに比べ､福留は昨季メジャーで146試合に出場｡
今季は打撃不振のため戦力外となったが､2人に比べリスクは格段に小さいはずだ｡

今季､福留のホワイトソックスでの年俸は100万ドル(約8000万円)｡
日本球界復帰となれば､年俸1億円以上の複数年契約が妥当なラインといえるだろう｡
しかし､前出の球団関係者は､
｢もちろんインセンティブ(出来高払い)はありますよ｣(同)
としているものの､獲得にかかる費用は最小限に抑えたいようだ｡

戦力外通告から10日ほどが経過したが､今だ米球団からの正式オファーのない福留｡
彼が選ぶのはメジャー再挑戦か､それとも好条件を提示する球団での日本球界復帰か､はたまたシビアな条件ながら愛着のある古巣への復帰か｡

(2012年7月7日)

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