四大陸フィギュア、真央SP総崩れで連覇絶望的か!?

フィギュアスケートの四大陸選手権が4日（日本時間の5日）、カナダのバンクーバーで開幕し、初日は女子ショートプログラ

ムが行われた。

この大会で注目されているのが、
前回の四大陸王者・浅田真央と同年齢でライバルのキム・ヨナの戦いである。
実力が僅差の両者が今大会ではどのような戦い見せてくれるのか、
多くのファンが期待していた。

しかしいざ開幕してみると、その調子の差は誰の目に見ても明らかだった。

まずは大会前の公式練習。
ここのところ調整がうまくいっていなかったという浅田は3回転ルッツに苦しんでいた。
何度も練習するのだが全く決まらない。

そのまま本番を迎えてしまったのだろう。
ショートプログラム(SP)でキム・ヨナよりも先に演技することになった浅田は、
序盤の3回転-3回転で、二つ目が回転不足となり着氷が乱れる。
さらには公式練習でうまく決まらなかった3回転ルッツも空中で失速し2回転どまり。

その後大きな崩れはなかったものの、立て続けの回転ミスが響き、
得点は57.86。これは浅田の持つ記録の中でワースト2位の得点だ。

やはり練習からの不安要素を精神的にも引きづってしまったのだろう。

一方、ライバルのキム・ヨナは完璧の演技。
自らが持つSPの世界最高得点を更新する72.24で単独トップとなった。

SPで早くも10.00以上の差。
フリースケーティング(FS)での逆転も不可能なわけではないが、
浅田の連覇はかなり厳しいものとなった。

一体何故、浅田はここまで調子を崩してしまったのか。
それには大きな理由が2つあると言われている。

まずは今大会はコーチが不在ということ。
臨時コーチが就いてはいるものの、信頼しているコーチが見ていてくれないというだけで精神面への負担は大きい。

そしてもう一つが大会の開催地である。
今回行われたバンクーバーは次回の五輪大会で使用される場所。
つまりこの大会は五輪を占う前哨戦なのだ。
しかもバンクーバーを練習の本拠地としているキム・ヨナに対して、
浅田はほぼ未知の環境。
慣れないリンクに慣れない観客と、浅田にとってはなかなか過酷な環境がそろってしまったようだ。

そうは言ってもまだ大会を諦めたわけではない。
浅田はこの日の演技終了後、FSでは気持ちを入れ替えて頑張ると宣言。

ライバルのキム・ヨナの独走状態にさせないと力強く語った。
果たしてFSの両者はどんな演技を見せるのか。
注目が集まる。

(2009年2月6日)

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