細川たかし、芸能生活の危機「円天」事件で訴えられる!!

「円天」と称する疑似通貨を発行し、高配当をうたって多額の出資金を集めていた健康寝具などの販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(波和二会長)=破産手続き中=の出資法違反事件で、会員7人が16日、同社のイベントに広告塔として参加、被害を拡大させたとして歌手の細川たかし(ほそかわたかし=57)ら4人に計約4500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

訴状によると、細川は96年ごろから、L&Gの全国大会や関連団体が主催するコンサートに、少なくても16回出演。波会長を「おやじ」と呼んだ上、ステージ上で同社の商品を着用してみせるなどし、会員を信用させたとしている。

同社のイベントにはほかにも多数の芸能人が出演していたが、今回提訴されたのは細川だけ。

原告側で、「L&G被害対策弁護団」の事務局長を務める田中博尊弁護士は、デイリースポーツ紙の取材に「悪意があったかどうかはともかく、あれだけ多くのイベントに出演していれば、どういう会社なのかということは容易に推測できたはず」と断じた。

ほかに訴えられたのは慶応大准教授と筑波大名誉教授、L&G上級会員の3人。原告側は「著名な歌手や学者が関与していることで信用し出資した会員に、損害を与えたのは明らか」と主張した。

原告側は昨年12月に、「L&G」の広告塔を務めたとされる芸能人30人に対し、グループの事業への関与の有無などを尋ねる質問状を送付。細川を含む14人が無回答だったため、催告照会書を送付したが、依然として細川サイドからの回答はないという。

さまざまな団体の広告塔となった芸能人に対し、損害賠償請求が行われることは多いが、実際に認められたケースはほとんどないという。

ただ、本件に関して田中弁護士は「筋の通らない訴えではないと思っている」と述べ、今後、他の芸能人を提訴する可能性も示唆した。

細川の所属事務所は「まだ(訴状が)何も届いておりませんので、お答えできることはありません」としている。

演歌の大御所の細川にしてみれば4500万円程度の金額は、大したものではないだろうが、広告塔として詐欺の片棒を担いだ責任は重いし、芸能活動を続けていく上ではイメージが悪すぎる。細川以外の芸能人にも飛び火しそうな気配もある「円天」事件。今後の動向に注目したい。(松野)


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