｢やりすぎ都市伝説｣のフリーメイソン特集で明らかな間違いが発覚!!

『やりすぎコージー』から一気に人気に火がついた､"都市伝説"｡
ハローバイバイの関暁夫は､｢信じるか信じないかは､あなた次第です!｣という決めゼリフと共に､多くの都市伝説を視聴者に紹介｡その度にネット上を中心に話題になった｡

関暁夫が実に数多くの都市伝説を持っていることは周知の通りだが､特に注目を集めた都市伝説の一つとして､フリーメイソンが挙げられるだろう｡
フリーメイソンとは､簡単に説明すると､イギリスで発生した秘密結社｡
だが､そのフリーメイソンが､世界を裏で支配している､とも語られているのだ｡

フリーメイソンに関する都市伝説も多数存在するのだが､その中で過去『やりすぎコージー』で紹介された都市伝説で一つ､いわば"こじつけ"と言っても過言ではない都市伝説が放送されていたのである｡

それは､｢ラジオ局の周波数を足すと18になる｡メディアは何かの組織に操られている｣というもの｡

先程のフリーメイソンは､数字の"666"がシンボルと言われているのだが､この"666"を足すと18になるため､フリーメイソンと関わりがあるのではないか､ということだ｡

確かに､ラジオ局の周波数を足してみると､

TBSラジオ954=9+5+4=18
NHK第一594=5+9+4=18
NHK第二693=6+9+3=18

といった具合に､合計は18になる｡だが､他の局だと､事情が異なってくる｡

ニッポン放送は､周波数"1242"を12+4+2､と切れば合計は18になるが､TBSラジオと同じように一桁ごとに区切ると､1+2+4+2で9にしかならない｡
同じ考え方で､文化放送(1134)･茨城放送(1197)も､文化放送は一桁区切りにすると9にしかならないし､茨城放送は11+9+7と考えると合計は27になってしまう｡
さらに､AFN東京(810)は､8+1+0では9にしかならない｡8+10､と考えなければならなくなる｡

つまり､｢ラジオ局の周波数を足すと18になる｣というのは､数字の区切り方によっては可能であるが､必ずしもそういった法則が成り立つわけではない｡

そもそも､ラジオ局の周波数は混信が起きないよう､9MHzずつ離れている｡よって周波数は9の倍数になる｡
9の倍数の性質として､各位の数を足すと9か18か27になるのである｡

『やりすぎコージー』で紹介された際は､この数字の区切り方を上手く合わせて全てが18になるよう仕向けられていたが､｢ラジオ局の周波数を足すと18になる｣とより正確に言い換えるなら､｢ラジオ局の周波数を足すと9の倍数になる｣となるだろう｡

とはいえ､"9の倍数になる"では､｢周波数は9MHzずつ離れているので当たり前だ｣とツッコまれるのがオチ､ネタにはならない｡
あまり深く考えすぎずに見て楽しむのが､やりすぎ都市伝説の最適な楽しみ方ということか｡

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