ハタチの恋人第3話あらすじ完全版

ハタチの恋人

[第3話]

10/28放送

井上圭祐（明石家さんま）は、沢田ユリ（長澤まさみ）が自分を森山リュウ（鈴木風太／市村正親）と間違えていることを知り、そのことを旧友である当の本人に相談する。すると、風太は森山リュウのフリを続けるように勧められる。もし、その勘違いがなければ、圭祐はただのくたびれたオッサンだからだ。純粋にユリの力になりたいと思っていた圭祐は、風太の言い分に納得がいかなかったが、結論の出ないまま、大阪に帰ることになる。

圭祐は大阪に戻ってからも、自分が森山リュウではないというべきか、しかし、言ってしまったらガッカリするだろうなあ…と悩んでいた。すると、ユリからメールが来た。この前は失礼なことをしてしまったから、ぜひもう一度会ってほしいというのだ。
ユリはユリで、前回、逃げるように帰ってしまったので、もう一度きちんと謝りたいと思っていたのだ。

次の東京出張の日。圭祐は本当のことを告白するつもりで、ユリとの待ち合わせ場所に向かった。
が、実際にユリの顔を見てしまうと、なかなか打ち明けられない。すると、ユリは「就職を、もう少し自分で頑張ってみようと思う」と言い、そして、森山リュウの作品『恋桜』を読んで、いかに素晴らしい作品で感動したかを一生懸命に語りだす。
３回繰り返して読んだというユリの話を聞いていた圭祐は、不思議な感覚に陥る――なぜなら『恋桜』のストーリーは、圭祐の“恋愛三部作”そのものであったからだ。森山リュウ（風太）は、圭祐の恋愛話をアレンジして『恋桜』を書いたのだった。

一方、ユリは、自分なりのイメージで『恋桜』の装丁を作ろうといろいろ考えていた。
そこに学校の友人の河村由紀夫（塚本高史）がやってきた。ユリと森山リュウの仲を心配する由紀夫は、一世一代の勇気を出してユリに告白した！　……が、ヘッドフォンをしているユリには由紀夫の声は届いていなかった……。

『恋桜』の装丁を作成したユリは、圭祐に見てもらおうとメールを出す。その頃、圭祐は大阪にいたが、本当のことを伝えるチャンスだとばかりに、「いいですよ」と返信をし、風太には「今からユリが部屋に行くので、本当のことを伝えてほしい」と連絡を入れる。風太は「本当におれが会ってもいいのか……」と言っているところに、ユリがやってきた。
風太の顔を見て、「間違えました！」と慌てるユリだったが、風太は彼女を部屋に招き入れる。

が、そこで風太は思いがけない行動に出た！　実は風太は森山リュウの担当編集者のフリをし、次回、『恋桜』の舞台である目黒川にデートの約束をとりつけたのだった。さらに、装丁に関する感想をおまえが伝えてやれというのだった。それを聞いた圭祐は、風太の言葉をそのまま告げ、そして本当のことを伝える決意をするのだった。

それでも実際にユリに会うと、なかなか言い出せなかった。
いよいよ告げようと思ったとき、ユリは自分の忘れものに気づいた！　就職試験に提出しようと思っていた作品（『恋桜』の装丁）を電車の中においてきてしまったらしいのだ。
圭祐はユリと一緒に電車に乗り、忘れ物を取りにいく。その途中、圭祐は『恋桜』のような恋はしたことがあるが、あの小説を書いたのは自分ではないと告げようとした。それも叶わなかった。

一方、そのころ、由紀夫は風太のホテルの部屋を訪れていた。ユリを惑わさないでほしいといいにいった由紀夫だったが、森山リュウの担当編集者のフリをした風太に、「もっと恋をしろ！」と説教されてしまう。

ようやく忘れ物を手に入れた時には、最終の新幹線の時間が迫っていた。そのことに気づいたユリは、「今日、大阪出張だって編集者の方が言ってました！」と言い、新幹線のホームまで見送りに行く。
自分のために缶コーヒーを買ってきてくれるユリの姿を見ながら、かつて自分が愛したエリの姿を思い出していた。そして圭祐は、新幹線の中で、「あと少しだけ、森山リュウでいさせてくれ」と電話をかけるのだった。

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