イノセント・ラヴ
[第9話]
12/15放送

6年前に起こった両親殺害事件の記憶を思い出した佳音(堀北真希)は、殉也(北川悠仁)の家に手紙を残して、一人、長野へ戻っていった。

長野に着いた佳音は、少年刑務所に服役している兄・耀司(福士誠治)と面会をする。そして、自分が6年前の事件のことを全て思い出したことを打ち明ける。そして耀司に付き添っていた刑務官・藤堂(二階堂智)に「両親を殺したのは自分だ」と訴えた。しかし、耀司はそれを否定する…。

面会が終わって、佳音は新たに借りたアパートへ戻る…。佳音との面会が終わった後、耀司は藤堂に頼んで週刊時潮に書かれている“記事”の切り抜きを入手した。それを読んだ耀司は怒りをあらわにした。

その頃、殉也は長野に佳音を探しに行こうと準備をしていた。そこに訪ねてきた美月(香椎由宇)は事情を知ると、殉也を部屋に閉じ込めて鍵をかけてしまう。

出すように訴える殉也に、美月は「人には悪意があることを考えたことはないのか」と問い、ドアの隙間から週刊時潮を押し込んだ。記事を読んだ殉也はショックを受けるが、「佳音には味方がいないのだから自分が行かなければならない」と美月に訴えた。

すると美月はドア越しに殉也への想いをぶつけ始める・・・。ずっと殉也のことが好きだったと告白し、歪んだ感情で殉也を切りつけようとしたこともあったと自分の感情を吐き出した。

やがて鍵を開けた美月は、カーデガンのボタンを外す…。
「殉ちゃん、私を見て」薄いワンピース姿になった美月は、そっと殉也に寄りかかった。しかし、殉也は美月の服をそっと直すと「ごめん…」とひと言い残して佳音のもとへと急いだ…。

その頃、佳音は池田(豊原功補)に連絡をとっていた。池田も佳音と話がしたかったのだ。電話越しに記事が出てしまったことを謝る池田に、佳音は「両親を殺したのは自分」と告白し、それを記事にしてほしいと頼んだ。

池田と話をした日の夕方、佳音が買い物からアパートに戻ると、そこには殉也の姿が…。驚いた佳音だったが、冷静を装い「自分は汚れている」「もう、近寄らないでほしい」と殉也と言った。殉也がさらに近づこうとすると、「自分はひどい人間」と言い、「これからは兄のために生きると決めた」と告げて、一人、部屋に入ってしまった。

殉也の家を後にした美月は、公園にいる昴と聖花を見かける。昴が飲み物を買いに聖花から離れたところを確認した美月は、「あなた、本当に何もわかっていないの?」と聖花に問いかけながら隣に座った。そして美月は聖花が植物人間状態だった頃の話を始める。殉也がいつも話しかけながら見守っていたこと、体を毎日拭いていたことなどを話し、「そういう人をあなたは裏切ったの。わかる?」と言い放った。美月は聖華の手を握ると、思い切り彼女の手に爪を立てた。「お気楽ね」美月はそう言うと、その場を後にする。聖華が手のひらを見ると、美月の爪を立てたところから血が滲み出していた。

佳音から電話を受けた池田は少年刑務所を訪ね、耀司と面会していた。池田に対して怒っていた耀司だったが、佳音から電話があり、「自分がやったから記事に書いて欲しい」と言われたことを伝えると、態度が変わる。「やったのは俺だ。もう、俺たちに関わらないでくれ」耀司が池田に懇願する。池田が「真実を明らかにすることが佳音のためではないか」と静かに語りかけると、耀司は「自分なりに決着をつけるから…」と、池田に告げた。

一方、佳音のアパートの前では殉也がずっと待っていた。
「もう、近寄らないでほしい」と佳音に言われた殉也だったが、その日は佳音のアパートの前で一夜を過ごす。殉也のことを心配する佳音だったが、次の日、何も言わずに殉也の前を素通りし耀司を迎えに行った。

ところが、佳音が少年刑務所を訪れると、耀司はすでに出所していなかった…。途方に暮れながらもアパートに戻る佳音。アパート前にはまだ殉也がいたが、佳音は声をかけなかった。

その夜、佳音が洗い物をしていると外からオルゴールの音が…。佳音が殉也にプレゼントしたオルゴール『いつくしみ深き』だった。ドア越しに、殉也は「この曲の歌詞をよく聞いたことがある?」と佳音に語りかける。

神様がいるのかどうかはわからないけど、好きな人のことは何でも受け入れてあげたいと思う。たとえ、この世界が何の救いのないものでも、その人を守ってあげたいと思う…。

殉也の言葉を聞いていた佳音はゆっくりとアパートのドアを開けると、部屋の中へと招き入れた。そして、佳音は殉也に全てを告白した。

「幸せになりたいなんて思ってはいけなかった」全てを告白した後、涙を流す佳音。
そんな佳音に殉也は、「いいんだよ、幸せになりたいと思っても。僕はこの手を放さないから」と声をかける…。

佳音は殉也に抱きつくと、涙がとめどなく流れたそれまで我慢していた涙があふれ出した・・・。

その日、佳音と殉也が毛布に包まって眠っていると、アパートに耀司が入ってきて叫び声をあげると、ナイフを取り出して殉也に襲いかかった。揉み合いになる耀司と殉也…。その様子を見た佳音は、事件当日のことを“全て”思い出した。

両親を殺害したのは耀司だった。

あの日、佳音が父親・誠太郎(平田満)を刺そうとしたとき、ナイフを奪ったのは耀司だった。そして、誠太郎を庇おうとした母・順子(辻千春)を誤って刺してしまう。その後、再び揉み合いになった誠太郎を耀司は殺害してしまった…。

佳音が全てを思い出したことに気づいた耀司は、「何もかも自分がやったのだから、これでいいんだ」と言った。そしてナイフを見つめると、それを自分の喉元に。間一髪、殉也が耀司の手を押えると、再び揉み合い、ナイフが床に落ちた。

「佳音が全てだった自分の役割はもう終わったのだから死ぬしかない」そう耀司が叫ぶと、殉也は「佳音のために、生きていてほしい」と訴えた。「あなたが死ぬと佳音は幸せになれない」殉也の言葉に耀司はその場に泣き崩れた…。

2008年10月。昴の家を尋ねた殉也は、「想い出のアルバム」を昴に託すと、佳音と結婚することを伝えた。殉也が帰った後、殉也が結婚することを聖花に伝えた昴は、「殉也の結婚式が終わったら、一緒にどこか遠くへ行こう」と告げる。昴の言葉に、聖花はただ微笑んでいた。

そして佳音と殉也の結婚式当日がやってきた。昴が結婚式に出かけた後、結婚式の招待状と殉也との想い出のアルバムを見た聖華は、車椅子から降りるとフラフラと家を出る…。

その頃、佳音と殉也は義道神父(内藤剛志)のもと、結婚式を行っていた。神父の前で愛を誓う2人。

結婚式の後、中庭でみんなの祝福を受けているとそこに聖華の姿が…。幸せそうな2人を見た聖華は動揺するが、佳音も殉也もまだ聖華の姿には気づかなかった。

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11/03 第3話


10/27 第2話


10/20 第1話

キャスト
秋山佳音 / 堀北真希(ほりきたまき)
幼い頃に両親をある事件で殺害され、たった・・・
長崎殉也 / 北川悠仁(きたがわゆうじん)
元作曲家のピアニスト。現在はピアニストと・・・
桜井美月 / 香椎由宇(かしいゆう)
幼稚園で働いている先生。殉也(北川悠仁)・・・
瀬川昴 / 成宮寛貴(なりみやひろき)
ジュエリーデザイナーとして働く男性。殉也・・・
聖花 / 内田有紀(うちだゆき)
大学時代に殉也と知り合い恋人となった。自・・・
秋山耀司 / 福士誠治(ふくしせいじ)
両親の殺害容疑で現在少年刑務所に服役して・・・
池田次郎 / 豊原功補(とよはらこうすけ)

義道神父 / 内藤剛志(ないとうたかし)


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