｢本田を出せ!｣ CSKA黒星で監督に非難の声

25日に行われたCSKAモスクワ対スパルタ･ナリチク戦｡
CSKAは起用法を巡るスルツキ監督との対立から､日本代表･本田圭佑をベンチ外として試合に臨んだが､
攻撃の軸が欠けたことにより1-2でナリチクに敗北｡
本田の不在が敗因だとして､地元各紙は翌26日付の記事で一斉にスルツキ監督の采配を非難した｡

｢侍･本田抜きではナリチクに勝てず｣(スポニチアネックスより)

CSKAの地元紙｢スポルト･エクスプレス｣の電子版では上の見出しでスルツキ監督の采配を厳しく非難｡
同紙は､｢本田は非常に価値のあるエース｡もし移籍すれば､CSKAは世界スタンダードの選手を失うことになる｣として､
監督との対立による本田の移籍早期化を懸念する考えを示した｡
他紙も｢本田を起用すべき｣との論調で足並みをそろえており､本田の戦線復帰を熱望する声は予想以上に大きなものとなっていた｡

4-2-3-1の布陣を敷いたCSKAだが､攻撃的MFの3人は機能せず｡
唯一得た1点も相手のミスから生まれたものだった｡
後半13分にはゴール右､約35mの位置からMFマルク･ゴンザレスの直接FK｡
W杯1次リーグ第3戦のデンマーク戦で本田が決めたFKを思い出させるシーンだったが､
ボールはゴール枠の上方を通過｡
｢本田だったら決めていた｣
といわんばかりの溜息がスタジアムを覆った｡

次節は8月1日のスパルタク･モスクワ戦｡
本田自身はFWとしての復帰を果たすことを望んでいるが､監督を非難し､復帰を望む世論は攻撃的MFとしての活躍を求めている｡
複雑に絡み合った思惑の中､チームが､本田が出す答えはいかなるものか｡

(2010年7月27日)

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