笑い飯が全国区で大ブレイクしない理由が判明!? 過去には殴り合いのケンカも!

若手漫才"日本一"を決める｢オートバックス M-1グランプリ2010｣で悲願の優勝を果たした､笑い飯｡
2002年から9年連続で決勝に進出するも､あと一歩で優勝に手が届かなかった2人だが､ラストイヤーで悲願の王者に輝いた｡

しかしながら彼らは､あれほどの実力があるにも関わらず､全国区で大ブレイクを果たせていない｡

そんな謎を解明すべく､ノンフィクションライターの柳川悠二氏が笑い飯を密着取材｡
今まで決して明かされることのなかった笑い飯が明らかになったと『NEWSポストセブン』が報じている｡

笑い飯は､2002年の"ダークホース"として突如現れ､3位を獲得｡
一躍脚光を浴び､全国にその名を轟かした｡

だがその一方で､全国ネット番組のレギュラーを手にするまでにはいたらず､2006年から2009年にかけてはテレビの仕事が激減する始末｡

その間､テレビ業界ではコント番組やショートネタを披露する番組が激増｡
彼らがレギュラー番組を手にしていくためには､当然､そういった人気番組で結果を残していくことが必要であった｡

しかし､彼らは出演を拒んだという｡

その理由について､哲夫は､
｢あえて名前は出しませんが､クソもミソも一緒に出す番組が多すぎるんですよ｡もちろんしっかりネタ作りしている芸人さんもいるんですが､無理矢理テレビサイドが作り上げた芸人もいる｡僕らは作り上げられた芸人やない｣(引用:NEWSポストセブン)
と明言｡

笑い飯が『M-1』で優勝出来れば､お笑い界が変わると確信しているという｡

｢具体的な話をしますとね､今はね､天然芸人いうて､すべり芸が多いんです｡あと芸人が他の芸人をいじる内輪ネタ番組も多い｡
それに一般の人は笑ってしまってる｡僕らが優勝できれば､クリエイターとして作り込んだもので､一般の人が笑う時代がくると思います｣(同)

一方の相方･西田幸治は､お笑い界の現状に危機感を感じているようで､
｢今､関西にはお笑い番組が少ない｡それが辛いっちゃ辛い｡人気のあった東京のお笑い番組も急にしぼんでしまった｣(同)
とポツリ｡

『M-1』が2010年の第10回大会で幕を閉じることになったことについても､
｢残念｡M-1を目指して芸人になった子らもいる｡それに僕らが今年優勝して､後に審査員に天下りするという計画も台無しになってしまった｣
と困惑した様子で､哲夫も､
｢ショック｡決勝に今年も残ることができた嬉しさなんてすぐに吹っ飛んだ｡でもこれで､自分らが優勝するお膳立てがまたできあがったとは思いました｣(同)
と心境を明かした｡

また密着取材を続ける中で､結成直後に一度だけ大ゲンカしたエピソードも｡

新しく誕生した『M-1』を踏み台に､いかにして芸能界を登りつめていくか､大阪の居酒屋で語り合っていたときのことだ｡

笑い飯の目標について話が及ぶと､
｢東京のゴールデンタイムの番組のMCをしたい｣
という哲夫に対し､西田幸治は､
｢大阪の深夜に､エロ番組の司会をしたい｣
と口にした｡

同じMCの仕事でも､あまりに志が低い西田幸治に哲夫は激昂し､殴り合いのケンカに発展｡

些細なケンカにも取れるかもしれないが､そこには哲夫の芸人としての"プライド"があったようだ｡

高校時代に自分の面白さを多くの人に知ってもらいたかったと思い､芸人を志したという哲夫｡
案の定､西田幸治も同じ過去を持っていると思っていたようだが､
｢プロの芸人を目指して､ようやく世間の前に立とうとしているのに､まだ深夜番組の隅っこの方に立ちたいと言う西田が許せなかった｡
僕はねマイノリティやなく､マジョリティに､全国民に､自分という存在を知って欲しいんですわ｣(同)
と明かした｡

哲夫の言う"多くの人"は紛れもない"マジョリティ"｡
にも関わらず､西田幸治の口からは"マイノリティ"を彷彿とさせる回答が飛び出したのだ｡

その後､2人は想いを確かめ合い､大きなケンカをすることなく､現在に至っているという｡

2010年､東京にも部屋を借り､念願の東京進出を果たしていた笑い飯｡
彼らの熱い想いが『M-1』優勝を引き寄せたというのだろうか｡
2011年､"M-1王者"という称号を武器に､大ブレイクを果たしてくれることを願うばかりだ｡

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