相棒season7
[第7話]
12/03放送

スクーターに乗った通り魔事件の容疑者・辻(ひたたら)が取り調べ中に急死。野村警部補(金山一彦)による行き過ぎた取り調べが原因とも思われたが、取調監督官の下柳(鈴木浩介)は何も問題にすべき点はなかったと証言する。

だが、右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は容疑者の遺体に傷があるのをを発見。初めからあったと言われるが、出血したばかりの傷であることは一目で分かった。

被害者の女性は辻の写真を見て、犯人だと証言したというが、フルフェイスのヘルメットをかぶった男の顔を夜道で判別できるのだろうか。そもそも現場にはタイヤ痕がなく、辻のスクーターと照合もしていないらしい。右京は捜査に疑問を抱く。

どうやら、警察ぐるみで容疑者の不審死を隠蔽しようとしているようだった。

右京と薫が辻のマンションへ行くと、駐車場に別の住人のスクーターがあった。そこに住人の日下部(ムロツヨシ)が現れ、二人が警察の人間だと知ると駐車場に来たにもかかわらず、車にもスクーターにも乗らずに出ていく。後に防犯カメラの映像を調べると、日下部は二人と会った直後に駐車場に戻り、スクーターに乗って出ていっていた。

そんな中、野村はスクーターのタイヤ痕の記録を鑑識から盗み出そうとしていた。現場にタイヤ痕がなかったというのは嘘で、それが辻のスクーターのものとは合致していなかったのだ。そこに、伊丹(川原和久)や大河内(神保悟志)が現れ、野村の証拠隠蔽を阻止する。

右京や薫、伊丹や大河内は下柳を追及。だが、下柳はその場で拳銃自殺してしまう。

やがて、日下部は駐車場で辻と接触事故を起こしていたことが発覚。大事には至らなかったが、その時に日下部のスクーターの塗料が辻の時計に付着していた。そのことと被害者の証言をもって、野村は強引に事件解決してしまおうとしたのだ。通り魔事件の真犯人は日下部だった。

警察の記者会見が行われ、新たな被疑者が逮捕され、自供を始めていると発表される。だが、下柳の自殺が事件に関連していることはいっさい公表されなかった。そんなテレビの報道を、右京や薫は苦々しい思いで見つめる。

警察内では野村の処分が決定。彼は取調監督官に任命される。
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キャスト
杉下 右京 / 水谷豊(みずたにゆたか)
警視庁組織犯罪対策部で特命係係長を勤める男。
東大の法学部を卒業後に単身渡英。
帰国後、国家試験に合格して警察庁に勤めることとなった。
難解な事件の解決には必要不可欠な存在だが、切れ過ぎる頭脳と何を考えているのかがサッパリ分からない性格が災いして「変人」扱いされている。
亀山 薫 / 寺脇康文(てらわきやすふみ)
警視庁組織犯罪対策部に勤める特命係員。
自ら事件を解決してやると意気込みだけはするのだが、結局は杉下右京の頭脳に頼ってしまう。
お人好しで、腰が重いわりには口が軽く、秘密といわれていることもすぐに口に出して言ってしまう困り者。
亀山美和子 / 鈴木砂羽(すずきさわ)
亀山薫と同じ大学の出身で、その頃から大学の新聞部に所属していた。
卒業後に帝都新聞・社会部に所属。警視庁記者クラブに属し数々の事件を追ってきた記者である。
その後、帝都新聞社を離れフリー記者となり、今も事件を追っている。
薫と結婚してからは仕事を続けながらも夫を支えている。
宮部 たまき / 高樹沙耶(たかぎさや)
小料理屋「花の里」の女将として働いている女性で右京の別れた元妻でもある。
お互い納得しての離婚であった為、今も右京は度々「花の里」を訪れ、事件解決の糸口を彼女の助言から探している。
右京が事件を解決するのに欠かせない存在である。
伊丹 憲一 / 川原和久(かわはらかずひさ)
特命係を必要以上に嫌う捜査一課の刑事であり、“トリオ・ザ・捜一”のリーダー。
特に亀山薫への扱いはひどく、顔を合わせるたびに言い争いをしている。
ただ、人一倍正義感が強いという点だけは似ている。
三浦 信輔 / 大谷亮介(おおたにりょうすけ)
伊丹率いる“トリオ・ザ・捜一”の一人。こちらも特命係2人の行動には迷惑しているといった様子だが、伊丹と唯一違うところは、影ながら右京の捜査能力を認めているということ。
普段は感情の激しい伊丹をなだめる役もかっている。
芹沢 慶二 / 山中崇史(やまなかたかし)
伊丹率いる“トリオ・ザ・捜一”の一人で他の2人とはそこそこ年齢が離れている後輩刑事。
若手である為に右京や薫に逆らえず、捜査情報を提供することもあり、それがバレて伊丹によく怒られている。
米沢 守 / 六角精児(ろっかくせいじ)
右京という人間を完ぺきに理解しており、警察内ではほとんどいない“右京理解者”の鑑識官。
鑑識の腕は抜群で、無理を言う右京のリクエストにバッチリ応える。
特命係に親切なのは彼自身が捜査一課という警察の組織体制が嫌いだからという話もある。
大河内春樹 / 神保悟志(じんぼさとし)
警視庁内警務部の人事第一課で主任監察官として活動している男。
普段は主に警視庁に所属する警察官の不正を捜査している。
特命係も捜査の対象ではあるが、右京の捜査を理解している男でもあり、彼らに危険が及ぶ上層部の行動があった場合などには事前にその内容教えてくれる。
冷酷な顔つきをしながらも仲間を想う気持ちは持っている。

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