BOSS
[第3話]
04/30放送

「特別犯罪対策室」が女性誌『エピソード』の読者モデルを狙った連続暴行事件を担当することになる。
野立(竹野内豊)は、まだ被害に遭っていないほかの読者モデルに刑事を付けて警戒していると話すが、再び卑劣な暴行事件が起きてしまった。

3人目の被害者・樋口ゆかり(酒井若菜)は顔などに軽症を負っただけだが、精神的ショックを受けているということで入院をしていた。彼女は刑事がほんの少し目を離した隙に拉致、廃工場に連れ込まれ乱暴されたのだった。
「犯人が捕まるまで刑事を一人付けます」と言った絵里子(天海祐希)は、真実(戸田恵梨香)を警護のため病室に残した。

警視庁に戻ると絵里子は片桐(玉山鉄二)、山村(温水洋一)、花形(溝端淳平)、岩井(ケンドーコバヤシ)らに、今回の事件について経緯を説明する。犯人は、3件ともナイフで脅し、手錠と猿ぐつわをして暴行に及んでいる。早速、捜査が開始されることになった。

絵里子は片桐に第1・第2被害者への精神的サポートを、花形と岩井には手錠と猿ぐつわ、マスクの線を当たるように指示する。

一方、病院から連絡が入り、樋口ゆかり(酒井若菜)が刑事を変えてほしいと申し出た。そこで、絵里子は真美を引き上げさせて、かわりに山村をゆかりの病室に向かわせた。

捜査の中、野立がモデルたちの行きつけの店の店員・三上の情報を持ち込む。三上は素行が悪く、覚せい剤で逮捕歴もある…。
ところがその情報から程なく、三上が死体で発見された。現場に向かった絵里子と真実。現場にいた鑑識は「自殺した可能性が高い」というが…。

「後味は悪いが、これで一件落着か…」ホッとする刑事たちに、絵里子は「三上は他殺よ」と言う。科捜研の奈良橋玲子(吉瀬美智子)も「三上が手足を縛られた上、薬剤を注射され死亡した」と言う。

絵里子は、第1の犯行と、第2、第3の犯行には相違点があると指摘、三上の犯行に見せかけた別の暴行犯がいることを示唆した。

その後の捜査で浮上してきたのが、三上の後輩・金田だ。彼と三上は先輩と後輩の関係で、三上の言うことには絶対に逆らえなかったらしい。無理なことをやらされて、ずいぶん恨んでいたようなのだ。

金田はいつも同じ時間帯に同じ道を通る。片桐と岩井はそこで待ち伏せして、金田に任意同行を求めるが、金田は「これは強制ですか?任意ですか?」「誰が変な事を言ったんだ?そんな奴、やっちゃうよ」と挑発的な態度をとって任意同行を拒否した。

そんな中、絵里子は野立に「家宅捜査をさせてほしい」とお願いするが「確証がない」と拒否される。そこで絵里子は第3の被害者・樋口ゆかりを金田に対面させ、犯人かどうか確認させるという方法に出る。これには、片桐や岩井、花形は猛反対するが、結局、絵里子の固い意志で決行することになる。樋口ゆかりには絵里子が直接お願いをした…。

金田が通る道を樋口ゆかりに歩いてもらい、金田が犯人かどうかを見てもらうことに。「特別犯罪対策室」全員でゆかりの護衛につく。金田とすれ違った絵里子は「犯人に間違いない」と証言。すれ違った後に金田がゆかりに襲い掛かるが、片桐たちが間に入り逮捕した。

ところが、この事件には裏があったのだ…。

仕事復帰した樋口ゆかりの元に向かった絵里子は、彼女に家宅捜査の礼状を見せる。
山村と真実に、樋口ゆかりについて調べさせていたのだ。

じつは、連続暴行事件の黒幕は樋口ゆかりだったのだ。
彼女は自分よりも成績の良かった2人のモデルを暴行するよう、水上たちに依頼したのだ。
しかし、第一の犯行後、三上から度々金銭を要求されるようになり、金田を使って三上を殺害する。その上、自分に捜査の目が及ぶのを恐れ、金田に自分をも暴行させたのだった…。


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キャスト
大澤絵里子 / 天海祐希(あまみゆうき)
警視庁捜査一課特別犯罪対策室の室長を務める女性。
大学法学部を卒業後、警察庁に入庁しキャリアの道をひたすら歩んでいた。
その後、順調に35歳で警視長まで出世したものの、突然アメリカへの留学を決意。
左遷とも噂されたが、なぜこのタイミングで海外行きなのか詳細は現在も謎のままである。
5年間FBIでプロファイリングなどさまざまな技術を学んだ後に帰国。
現在は海外で身につけた力を元に犯罪にあたっている。
こんな万能な彼女でも極度のオンチという欠点もあり。
野立信次郎 / 竹野内豊(たけのうちゆたか)
警察庁の中枢に身を置くキャリア官僚で、役職は参事官補佐。
最年少昇進記録を次々に更新しながら出世しているエリート中のエリート。
その頭脳と手腕は上層部からも一目置かれる逸材である。
同期の絵里子のよき理解者である。
木元真実 / 戸田恵梨香(とだえりか)
警視庁捜査一課特別犯罪対策室の刑事で、絵里子の部下として働いている。
科学捜査班出身という情報収集のスペシャリスト。
学生時代から“恋”よりも“科学”を選んできた変わり者。
最初は夢だった警察庁の科学警察研究所に入庁したものの、
毎回の寝坊が原因で特別犯罪対策室に異動となった。
花形一平 / 溝端淳平(みぞばたじゅんぺい)
警視庁捜査一課特別犯罪対策室所属の刑事で、絵里子の部下。
警ら巡査から引き抜かれてこの部署にやってきた。
子供のころから強い正義感にかわれ警官になったが、
交番勤務のときに見たドラマ『24』を見て刑事を目指し、昇進試験を受けた。
性格は何事もあきらめることが嫌いな熱血刑事タイプ。
ガッツがあり素直なのだが、天然な要素も持ち合わせている。
片桐琢磨 / 玉山鉄二(たまやまてつじ)
警視庁捜査一課特別犯罪対策室の刑事で、絵里子の部下。
必要以上に熱くなることがなく、クールでスマートのオトナな刑事。
どの分野にも精通した実力の持ち主で、女性警官からの人気もピカイチ。
しかし、ある事件をきっかけに警察組織を信じられなくなっており、
現在は、定時で帰宅するやる気のない刑事に成り下がってしまった。
奈良橋玲子 / 吉瀬美智子(きちせみちこ)
科学捜査研究所所属の美人鑑識官。
死体検証のプロ中のプロで、チームにとっては貴重な存在。
美人なのになぜか独身のため、男性からの絶大な人気を集めている。
本人も恋愛に積極的で、複数の男性とデートを重ねるが、恋が成就したことない。
何がいけないのか…。
どうやら本人には思い当たる節があるようで・・・。
山村啓輔 / 温水洋一(ぬくみずよういち)
警視庁捜査一課特別犯罪対策室に所属する刑事で、絵里子の部下。
チーム内では「落としの山さん」の異名を取る大ベテラン。
普段は普通のおじさんらしくいつもヘラヘラしているが、本人いわくそれは相手を油断させる為の演技だという。
果たして本当にそんな意味があるか、ないのか。
ある意味謎の多い男である。
岩井善治 / ケンドーコバヤシ(けんどーこばやし)
警視庁捜査一課特別犯罪対策室に所属する刑事で、絵里子の部下。
柔道三段、剣道四段と格闘技術に優れる肉体派刑事。
かつて警視庁の暴力団対策課に所属していたこともあって、ケンカっ早い性格が欠点。
今回この対策室への移動もその性格から問題を起こしてのことだとか。
堂々と男の尻を触ったりするので“善治はゲイ”との疑惑もある。

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