BOSS
[第17話]
05/26放送

片桐(玉山鉄二)と花形(溝端淳平)が、山村(温水洋一)に連れられてとあるクラブにいた。女子研究のためだ。そこに絵里子(天海祐希)と岩井(ケンドーコバヤシ)が現れる。やがて韓流アイドル・2PM(2PM)のステージがはじまり、2人は彼らの歌に熱狂していた。

ひかり銀行に強盗が入り、僅かな時間に行員と客を人質にとりたてこもった。たまたま夫から現金振込みを“命令”されてひかり銀行に来ていた田所(長谷川京子)も人質になった。犯人は人質同士に目隠しと両手首を縛らせて拘束した。

「警視庁捜査一課特別犯罪対策室」に応援要請が入り、一同は現場に急行する。野立(竹野内豊)の命令で、絵里子が犯人との交渉役を担当する事になる。

絵里子が銀行に電話をすると、電話に出た犯人は“ソニー”と名乗り、9600万円の身代金を要求する。犯人との会話から、絵里子は犯人の人数を2人と断定し、会い方の呼び名が“サル”だということまで見破ったが、人質の人数や犯人の配置、真の目的まではわからずにいた。

人質になった幸子に夫から電話が入るが、話の途中でソニーに電話を切られてしまう。幸子は夫を怖がっていた。

ソニーとのやりとりから、絵里子は犯人の目的が身代金ではないと推測。犯人の“真の目的”を探り始める。絵里子はソニーに人質への食料の提供を提案し、そこに盗聴器を仕掛けるが、見破られてしまい、一気に状況が緊迫する。人質の安全を確保するために絵里子は自ら人質になることを志願、ソニーも了承する。

ところが絵里子が銀行の正面玄関に立ったとき、3発の銃声が轟き、それと同時に、行内から人質が飛び出してくる。絵里子は人質の保護を指示し、対策室のメンバーと共に行内に入って犯人を捜すが、犯人は忽然と消えてしまっていた。銀行内には1名の男性の射殺体が…。

絵里子は幸子に状況を尋ねるが、幸子は「目隠しされていたので覚えていない」と言う。そのとき、絵里子は幸子の腕に“アザ”があることに気付く。

犯人は銀行内の現金に一切手をつけていないことがわかった。絵里子は犯人が人質になりすましたと推測し、人質全員の声門分析を行うが、黒原理香(成海璃子)の声紋分析では、トニーと一致する声門は見つからなかった。

人質への聞き取りのなかで、絵里子は河村(木村了)という男性の証言に違和感を覚える。

捜査で、ソニーのブーツのかかと部分から複数のダイヤモンドの粒が見つかる。調べたところ、銀行に保管されていたダイヤモンドがなくなっていることがわかった。

絵里子は、殺害された人質はソニーで、彼を殺したのは仲間のサルだと推測し捜査を行う。

絵里子と田所は事件当時の状況を調べるために銀行へ向かう。自分は刑事に向いていないので「異動させてほしい」という田所に、絵里子は「仕事でも、プライベートでも、逃げていては何の解決にもならない」と言った。

ソニーの身元が判明する。本名・相原正樹。ギャンブル好きで、慢性的に金欠状態だったそうだ。捜査を進めるなか、相原が16年前に銀行強盗事件を起こしていることがわかる。捜査資料を読んだ絵里子は、相原が16年前の銀行強盗事件で河村の父親を射殺していることがわかる。絵里子は河村が相原を殺害した、今回の銀行強盗犯のひとり・サルだと断定するが物証がなかった。すると田所が根気よく河村が犯人である確たる証拠を探し始まる…。

河村は海外に逃走しようと空港に現れるが、それを絵里子が待ち構えていた。あくまでシラをきり渡航しようとする河村に、揺るぎなき証拠を発見した田所が駆けつける。

こうして河村は逮捕され、事件は解決した。

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キャスト
大澤絵里子 / 天海祐希(あまみゆうき)
警視庁捜査一課特別犯罪対策室の室長を務める女性。
大学法学部を卒業後、警察庁に入庁しキャリアの道をひたすら歩んでいた。
その後、順調に35歳で警視長まで出世したものの、突然アメリカへの留学を決意。
左遷とも噂されたが、なぜこのタイミングで海外行きなのか詳細は現在も謎のままである。
5年間FBIでプロファイリングなどさまざまな技術を学んだ後に帰国。
現在は海外で身につけた力を元に犯罪にあたっている。
こんな万能な彼女でも極度のオンチという欠点もあり。
野立信次郎 / 竹野内豊(たけのうちゆたか)
警察庁の中枢に身を置くキャリア官僚で、役職は参事官補佐。
最年少昇進記録を次々に更新しながら出世しているエリート中のエリート。
その頭脳と手腕は上層部からも一目置かれる逸材である。
同期の絵里子のよき理解者である。
木元真実 / 戸田恵梨香(とだえりか)
警視庁捜査一課特別犯罪対策室の刑事で、絵里子の部下として働いている。
科学捜査班出身という情報収集のスペシャリスト。
学生時代から“恋”よりも“科学”を選んできた変わり者。
最初は夢だった警察庁の科学警察研究所に入庁したものの、
毎回の寝坊が原因で特別犯罪対策室に異動となった。
花形一平 / 溝端淳平(みぞばたじゅんぺい)
警視庁捜査一課特別犯罪対策室所属の刑事で、絵里子の部下。
警ら巡査から引き抜かれてこの部署にやってきた。
子供のころから強い正義感にかわれ警官になったが、
交番勤務のときに見たドラマ『24』を見て刑事を目指し、昇進試験を受けた。
性格は何事もあきらめることが嫌いな熱血刑事タイプ。
ガッツがあり素直なのだが、天然な要素も持ち合わせている。
片桐琢磨 / 玉山鉄二(たまやまてつじ)
警視庁捜査一課特別犯罪対策室の刑事で、絵里子の部下。
必要以上に熱くなることがなく、クールでスマートのオトナな刑事。
どの分野にも精通した実力の持ち主で、女性警官からの人気もピカイチ。
しかし、ある事件をきっかけに警察組織を信じられなくなっており、
現在は、定時で帰宅するやる気のない刑事に成り下がってしまった。
奈良橋玲子 / 吉瀬美智子(きちせみちこ)
科学捜査研究所所属の美人鑑識官。
死体検証のプロ中のプロで、チームにとっては貴重な存在。
美人なのになぜか独身のため、男性からの絶大な人気を集めている。
本人も恋愛に積極的で、複数の男性とデートを重ねるが、恋が成就したことない。
何がいけないのか…。
どうやら本人には思い当たる節があるようで・・・。
山村啓輔 / 温水洋一(ぬくみずよういち)
警視庁捜査一課特別犯罪対策室に所属する刑事で、絵里子の部下。
チーム内では「落としの山さん」の異名を取る大ベテラン。
普段は普通のおじさんらしくいつもヘラヘラしているが、本人いわくそれは相手を油断させる為の演技だという。
果たして本当にそんな意味があるか、ないのか。
ある意味謎の多い男である。
岩井善治 / ケンドーコバヤシ(けんどーこばやし)
警視庁捜査一課特別犯罪対策室に所属する刑事で、絵里子の部下。
柔道三段、剣道四段と格闘技術に優れる肉体派刑事。
かつて警視庁の暴力団対策課に所属していたこともあって、ケンカっ早い性格が欠点。
今回この対策室への移動もその性格から問題を起こしてのことだとか。
堂々と男の尻を触ったりするので“善治はゲイ”との疑惑もある。

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