横浜Fマリノス､大量解雇は松井大輔獲得のため!? 社長が自らのクビを懸け補強か!?

元日本代表DF松田直樹や同MF山瀬功治ら大量8選手を戦力外としたJ1･横浜Fマリノス｡
下條佳明チーム統括本部長は､
｢世代を大きく代え､クラブに新しい1ページを築くため大きな決心をしなければいけなかった｣(デイリースポーツより)
と説明しているが､長きに渡りチームを支えてきた功労者への非情な決断はサポーターの怒りを買っている｡

4日に日産スタジアムで行われた今季最終戦｡
解雇された松田らが出場するとサポーターから暖かい声援が飛んだが､試合後に横浜の嘉悦朗社長が現れると大ブーイングが起きた｡
異様な雰囲気の中､嘉悦社長は､
｢来季､ACL(アジア･チャンピオンズリーグ)出場権(3位以内)が取れなかった場合､私は責任を取って辞任する｡死に物狂いでやる｣(神奈川新聞より)
と宣言｡
大量解雇は今季､8位に終わったチームを立て直すためであることを改めて説明した｡

社長自らが異例の"辞任公約"までした横浜が来季の目玉に考えているのが､ロシア1部･トムに所属する日本代表MF松井大輔の獲得だ｡

横浜は今季､上位10チームの中で最小の43得点と得点力が不足｡
前線には昨年新人王を獲得したFW渡邉千真が控えているだけに､個人で状況を打開し正確なパスを供給できる松井は補強ポイントに合致する｡
また､松田や山瀬といった人気選手が抜けたことによる観客動員減も防ぐことができるだろう｡

松井は今年9月にグルノーブルからトムに期限付き移籍｡
しかし､移籍後の9試合で先発は3試合しかなく､レンタル期間が満了する12月末でチームを離れることが確実視されている｡

横浜はこの日､ロシアから帰国した松井に練習場を提供｡
クラブ側の熱意をみせる意味合いがありそうだ｡

松井の保有権は2012年夏までグルノーブルが保有していることから､獲得には高額の移籍金を支払わなければならない｡
クラブ関係者は松井獲得について､
｢オファーを出すような段階にはない｣(ニッカンスポーツより)
と明言を避けたが､大量解雇によって浮いた資金を移籍金に充てることになりそうだ｡

果たしてW杯南アフリカ大会でも活躍した人気選手の獲得で､サポーターの怒りは静まるだろうか｡

(2010年12月7日)

その他のSOCCERニュース