魔女裁判
[第7話]
06/13放送

「徹(生田斗真)、助けて。直ぐに来て!」香織(比嘉愛未)から助けを求める電話をもらった徹は、すぐに香織の部屋に駆けつけた。香織の部屋はめちゃめちゃに荒らされていた。
部屋の片隅に香織はうずくまっている。

『警察に話したら、もっと恐ろしいことが起こる』

コルクボードには赤いピンでメモが残されていた。
そのとき詩織(加藤あい)からも助けを求める電話が…。

香織を連れて駆けつけるとしおりの部屋も同じように荒らされ、同じメッセージが残されていた。

黒川(鈴木亮平)の仕業か、それとも魔女(石田ゆり子)の仕業なのか――

翌日、裁判所でしおりは徹に気になっていたことを打ち明ける。
今まで黒川からのメッセージには「K」の文字が入っているが、今回、残っているメッセージにはそれがないと…。

そんななか評議員室で徹と香織は、ブラウン=根津芳子(中村果生莉)が赤いピンをペンケースに持っていることに気づく。評議会が終わって裁判所を後にする芳子の跡をつけるが、結局、無関係だった。
ブラウンがいつもオドオドしているのは、夫からDVを受けて身を隠しているからだったのだ。いつ夫に見つかるか心配でオドオドしていたのだ。

徹としおり、芳子が話をしているところを何者かが車中からカメラで撮影をしていた。それに気づいた徹が駆け寄るが、車は急発進し、走り去ってしまう。

徹の家に帰ると、香織がいない。拉致されてしまったのだ。
壁には「香織さんをお預かりしました。明日の正午までに助けることができなければ、彼女とは二度と会えなくなります」とメモが。
メモには「THINK TWICE」と書かれていた。

そんななか、徹のパソコンにメッセージが!
メッセージには、ロープで縛られた香織の姿が添付されていた。

必死で香織を探す徹。車に乗り込もうとしていた東条氏を捕まえて黒川の居場所を尋ねるが、何も聞くことが出来ないままつまみ出されてしまう。

徹は黒川の居場所を探すため、鏡子とも面会した。
「あなたが一生懸命なのは香織さんを愛している証。2人を引き離すことは誰にもできない――」
鏡子は、香織が拉致されている写真をじっと見つめると、「この写真はまるで徹を試しているみたい」だという。「誘拐の目的は?この景色に見覚えは?この写真に必ず手がかりがあるはずです」鏡子は続けた。「その答えはあなたにしか分からない。彼女は、あなたが必ず助けに来てくれると信じている」と…。

鏡子に促されて写真を見直す徹はあることに気づく。
そして、走った。

タイムリミットの正午――。
香織の監禁場所に着いた徹は香織と再会した。
これらは、すべて香織の仕組んだ自作自演だった。すべては徹をしおりから取り戻すため。

ごめんなさい、ごめんなさい――。

徹は香織を強く抱きしめた。
「これは徹を愛している証。私たちを引き離すことは誰にもできないのよ――」

香織の言葉を聞いたとき、徹は背筋が凍った。
魔女も同じ台詞を徹に言って聞かせたのだ。

その頃、しおりの家には、しおりの夫が帰ってきていた――。

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キャスト
吉岡徹 / 生田斗真(いくたとうま)
自称“ストリート系デザイナー”だが、それだけでは生活できないためフリーターを続けている24歳。貧乏だが人生を悲観しない明るいお調子者で、優しい性格。裁判員に選ばれ落ち込むいずみを懸命に助けようとするものの、次々と危険な出来事に巻き込まれていき、はじめは日当が出るから喜んでいる程度だった気持ちに、次第に事件を解決しようという使命感が生まれていく。
渡部いずみ / 加藤あい(かとうあい)
エスカレーター式で短大まで卒業したお嬢様育ち。現在は、卒業後に入社した会社で出会った男性と結婚し、一児の母となっている。日々、一人娘の舞を優れた学校に入学させたいと“お受験”と奮闘中。優しい性格のため、「自分には人を裁くことができない」と裁判員に選ばれたことを思いつめる。次々と降り掛かる危険な出来事から助けてくれる徹を、頼るようになっていくが…。
本宮香織 / 比嘉愛未(ひがまなみ)
東西新聞入社2年目の記者で、徹の大学時代からの恋人。自分にはない感性を持つ徹に惹かれている。徹が裁判員となっていることを知らず、法廷で驚く。被告人である柏木鏡子の独占取材でスクープをとることがきっかけで、鏡子に親しみを覚えていくようになるが、反対にいずみのことを気にかける徹に対して不信感を募らせていく。
柏木鏡子 / 石田ゆり子(いしだゆりこ)
不審死を遂げた東条総一郎の愛人。銀座の高級クラブで働いていたところを東条に見初められ、愛人となった。容疑者として逮捕され、起訴されている。男女問わず人を惹き付ける、少女のようなあどけなさと大人の気品を持ち合わせている魅惑の女性。10年前にも夫を事故で亡くし保険金を手にしているため、マスコミや世間からは“魔女”と呼ばれるようになる。
柏木遥 / 忽那汐里(くつなしおり)
被告人・柏木鏡子の一人娘で、母の無実を信じ続ける健気な少女。10年前に父親が死んでからは母一人子一人で育ち、公判中も弁護士の進藤とともに母を支えている。

黒川竜一 / 鈴木亮平(すずきりょうへい)
裁判員に近づいて評決を買収しようと企む謎の人物。裏の情報に精通している。米国で陪審コンサルティング会社に務めていたというが、その真偽は不明。部下に特殊分野のエキスパートを抱え、大胆かつ冷徹に行動する完璧主義者。
奥寺梨華 / 末永遥(すえながはるか)
裁判員に選ばれた、売れっ子のキャバクラ嬢。周りに流されやすいタイプだが、恋愛には一途。資産家の恋人との結婚をそろそろと考えているが…。
水島真紀子 / 滝沢沙織(たきざわさおり)
黒川が率いる謎の組織で参謀を務める美女。黒川からの信頼も厚く、彼の右腕として行動している。

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