OLにっぽん
[第7話]
11/19放送

朝比奈(東幹久)が島子(観月ありさ)との婚約を解消した翌朝、早くもその噂が社内に知れわたった。噂の張本人は小旗(阿部サダヲ)だ。あっちでベラベラ、こっちでペラペラと喋りまくる小旗。島子は怒りを通り越して呆れ顔だ。

一報、朝比奈は弥生(浅野ゆう子)に島子との婚約解消を報告し、島子が今までどおり働けるよう弥生に頭を下げていた。ところが、さらなる問題が総務課に起こる。人事課が“総務課社員・5人”の人事異動の告知してきたのだ。

内示では、野呂(モロ師岡)は北京支店、都留(井上芳雄)は富山支店、紅葉(前田知恵)は大分支店、桜(美波)は徳島支店へ。朝比奈課長は稚内各支店へ飛ばされることになっていた。すぐに朝比奈は弥生に抗議するが、「会社はそんなに甘いものではない」と弥生に一括されてしまう。

「こうなったら、ボイコットするぞ!」野呂が言い出すと、桜、紅葉、都留は、翌日から有給休暇を使って会社を休んでしまう。弥生からマニュアルの完成を命じられた島子は、「今、目の前の仕事をやれ」という言葉を胸に、仕事を続けた。

そんなある日、弥生の指示で、取り壊しが決まっている旧社屋の様子を見に行った島子は、そこでかつての上司で元部長の生田と再会する。生田は最後までアウトソーシングに反対し、子会社に飛ばされた人物で、島子に「今、目の前にある仕事をやれ」という言葉を教えてくれた尊敬すべき上司だった。

きびきびと若い者に指示を出す生田に、島子は今の総務課の事情を話してアドバイスを求める。島子。一旦、会社に戻った島子だったが、退社後に再び旧社屋を訪ねた。1人であとかたづけをしている生田の手伝いに来たのだ。片づけをしながら、島子は生田にいろいろと話を聞いてもらう。一緒にお弁当を食べ、昔話を懐かしんだ。

その様子をそっと陰から見ていた人がいた。琳(タン・ジャー・スー)だ。彼女は島子が退社した後、そっと後ろを追いかけてきたのだ。総務課が中国人アウトソーシングの波にもまれるなか、中国人の琳も心を痛めていた…。

その夜、BAR『萬里』で、ボイコットした桜と琳、洋(ローラ・チャン)、大龍(フービン)が飲んでいた。「明日も休む。断固、ボイコットする」酔っ払う桜を大龍が叱った。大龍が怒ったのは、桜が「島子さんは東京に残れるから、いい!」と言ったからだ。

「島子さんがいなければ、桜さんはあの時リストラされていました」大龍の言葉に桜はハッとした。桜は、島子が自分をリストラから救うため、寿退社を選んだことに初めて気づいたのだった…。

翌日、桜は髪をバッサリと切って会社に現れた。桜は島子に「これからは死ぬ気で頑張ります!」とあらためて宣言する。机の上に山積みになった書類を見た桜は、野呂や都留、紅葉にも連絡をして出社するように勧めた。

その日の夕方、島子が生田を手伝いに旧社屋へ行こうとすると、桜・琳・洋が「一緒に行って、手伝う」と申し出た。いくら小旗が「時間外労働は契約違反で、駄目です」と言っても、琳と洋は「自分たちが手伝いたいからヤル!」と言って、島子について行ってしまう。

旧社屋の片づけがひと段落したところで、島子の用意したおでんを一同が食べていると、野呂がやってきた。桜が連絡したのだ。野呂は会社をサボっている間に、北京への異動を受け入れ、会社で頑張る決意を固めたことを報告する。

家族と離れて単身赴任をするという野呂の言葉に、琳は泣きながら「私が中国に帰ります」と言い出した。すると小旗が現れ、「琳が中国に帰ってもかわりが来るだけ。それでは何の問題解決にもならない」となだめる。野呂も優しい眼差しで琳を見つめた。

皆で食べるおでんは、温かい…。

一通り片づけが終わった頃、生田は思い出したように会社創立時に撮った“記念写真”を探しはじめるが…見当たらない。「もう、捨ててしまったかな」と、あきらめる生田。

玄関前で解散をした後、ふと、小旗がいないことに気づいた島子が旧社屋内に戻ってみると、部屋には、生田が探していた“記念写真”と「社員は宝だ」と筆で書かれた壁掛けが…。

翌朝、まだ皆が出勤してくる前に島子は総務課社員と琳・洋を会社に呼び出し、壁掛けを皆に見てもらう。そのうえで新たに「人は宝だ」という壁掛けを作り、それを会社の玄関ロビーに飾った。

「人は仕事で磨かれる。人は仕事で輝く。私たちはお荷物じゃないということを会社に認めさせる。必ず、認めさせてみせる」。

島子の言葉に、一同は固く決意した。

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キャスト
神崎島子 / 観月ありさ(みづきありさ)
老舗商社の総務部で働く社員。
能力は優秀でやり手との呼び声も高い。
しかし実際の彼女の性格は、31歳で独身。結婚願望はあるといえばあるが、ないといえばないというどこにでもいるごくごく“普通”の性格の持ち主だった。
小旗健太 / 阿部サダヲ(あべさだを)
ある日、島子(観月ありさ)の職場に、中国人スタッフを従えて乗り込んできた中国側のマネージャーの男。
日本と中国の両方で仕事をする彼は「中国も日本も関係なく、いい奴もいれば、嫌な奴もいる」という完全中立意見を持っている。
しかし、島子とだけはどうしても毎回意見が合わず対立するばかりで話が先に進まない。
矢部桜 / 美波(みなみ)
新人のOL。ゆとり世代の象徴的存在である。
日本生まれ日本育ちのクオーターだが何故か日本語がおかしい。
中国人研修生に同じ中国人だと間違えられるほどである。
普段は業務をのんびりとやっている。
朝比奈国彦 / 東幹久(あずまみきひさ)
島子が勤める会社の総務課長。
上司に嫌われたくないという理由でヘコヘコ頭を下げている人物で、会社にとっては思い通りに動く使いやすい人材だと思われている。
富士田弥生 / 浅野ゆう子(あさのゆうこ)
東慶商事に入社してから勤続26年の総務部長。
関西出身のバリバリなキャリアウーマン。使えない部下はバッサリと切り捨てる。
今の目標は本社社長の椅子を奪取すること。
李大龍 / フービン(ふーびん)
本業は教師の男。中国の学校にボランティアに来た小旗と出会い、そこで日本語を習った。
二人でカンフー道場にいったことがきっかけで大親友になった。
日本に来てからは小旗の基でマネージャーの研修をしている。
来日中は薬膳BARの2階で小旗と一緒に暮らしている。
楊洋 / ローラ・チャン(ろーらちゃん)
上海の裕福な家庭に育った女性スタッフ。
気が強く、プライドも高く、思った事をはっきり口にする強硬派。
職場では野呂主任との口論が絶えない。
だが、日本のいいところはすぐに認める素直さも少しある。
張琳 / タン・チャースー(たんちゃーすー)
中国の農村出身の純朴な女の子。両親は一人娘の彼女を大学に行かせる為に、身を粉にして働いた。そんな両親の愛情に応えようと、死にものぐるいで勉強し、日本語検定1級を取る。
日本企業のアウトソース請負会社に就職し、たった3ヶ月でパソコンのタイピングなど高いスキルを身につけた。まだ日本語を話すのはカタコトだが、日々勉強に励んでいる。
都留康介 / 井上芳雄(いのうえよしお)
島子の後輩社員。
歌が抜群に上手く、その才能を生かした仕事を夢みていたこともあるが、堅実な商社に就職
する道を選んだ。育ちが良くマイペース。先のことなどまだまだ考えられないでいる。年上の島子からは子供扱いされているが、いつかは島子に認められる男になりたいと思っている。
野呂昭和 / モロ師岡(もろしおか)
北京支社勤務を経て、本社に戻って来た。会社の為に家庭も顧みず、身を粉にして働いてきたのに、イエスマンになりきれず出世街道からは外れている。この年でようやく主任。
北京支社で散々中国人に煮え湯を飲まされ、大のアンチ中国となる。
中国人研修生の中でも一番思ったことをすぐ口に出す楊洋とは、犬猿の仲となる。
木村紅葉 / 前田知恵(まえだちえ)
女子大で漫画研究会に入っていたほど漫画好き。仕事の合間によく漫画やイラストを描いている。赤塚不二夫の大ファン。
仕事は言われたことをそつなくこなすが、自分から積極的に業務を進めることはない。
まだまだ自分探し中だが、特に焦燥感はない。
萬里 / 皆川猿時(みながわさるとき)


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