OLにっぽん
[第9話]
12/03放送

総務部のFAXに“怪文書”が送られてくる。内容は小旗の過去を中傷するもので、会社の金を横領、中国へ逃亡した犯罪者だというものだった。総務課員は驚くが、島子は全然相手にせず、小旗に限ってあり得ないと皆の前で一蹴する。

総務課員の地方支社異動日が近づくなか、朝日奈課長は撤回を求めて人事部長にかけあっていたが撤回されそうになかった。一堂が沈み込むなか、中国の研修生と野呂主任の小競り合いを書き留めていた“野呂ノート”に島子(観月ありさ)は注目。会社員向けに“日中友好セミナーを”思いつく。中国人と上手につきあう方法のセミナーだ。これを有料で開催すれば、“利益を生む新・総務課”として起死回生を図れるかも、と、発案する。総務部長・弥生(浅野ゆう子)も「最後の悪あがきなら、やってみなさい」と黙認するなか、準備を進める総務課員。

総務課員のほかに、琳(タン・ジャースー)や洋(ローラ・チャン)、大龍(フービン)も加わり、セミナーで使用するマニュアル作成に取り組んだ。「協力はしない」と言っていた小旗(阿部サダヲ)も島子の熱意に動かされ、中国人とのつきあい方を伝授する。

有料セミナーには100名を超える参加者があり、結果、大成功をおさめる。しかし、その夜、小旗は島子に「浮かれている場合じゃない。自分の心配をしろ!」と声を荒げる。2人はケンカになって、小旗は店を出て行ってしまう。ふてくされている島子に、薬膳バーのオーナー萬里(皆川猿時)は小旗の過去を話して聞かせた。

以前、小旗は優秀な営業マンだった。中国にその企業はあり日本向けの冷蔵庫を製造していて繁盛していたが、次第に売り上げた頭打ちになり、社員や工員がリストラの危機に瀕した。その時、皆を救おうと寝る間も惜しんで営業を行い、小旗は予想以上の成果を上げる。ところが会社の役員達は、そんな敏腕な小旗の台頭に危機感を覚えたらしく、贈収賄の濡れ衣を着せて、あっさりクビを切ったのだ。仕事が生きがいだった小旗はショックで廃人同然まで身を落とす。そこで小旗を救ったのは、中国人の素朴な優しさだったそうだ…。

小旗はそんな苦い自分の過去と島子の置かれている状態が似ていると感じ、素直に応援できないでいると、大龍は言った。「島子のことをとても心配している」とも…。

一方、総務課員は“利益を生む新・総務課”を役員達に認めさせようと盛り上がるが、弥生は「そんなことでは人事部の決定はひっくり返らない」と言い切った。それでも諦めきれない総務課の面々…。

そんななかで行われた役員会議で事件が起こる。営業本部長の伊藤が、島子が会社を利用して新会社を設立しようとしていると言いがかりをつけ、さらに弥生の管理責任を追及したのだ。島子は「事実無根」と否定するが、騒ぎになった責任をとって辞表を書くと言い切って会議室を後にする。

中国アウトソーシング側の立場で役員会議に参加していた小旗は、島子を庇って会社をクビになってしまう。小旗は今回の事件を、昔、自分の身に起こった事件と重ね合わせ、その汚いやり方に我慢ができなかったのだった…。

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キャスト
神崎島子 / 観月ありさ(みづきありさ)
老舗商社の総務部で働く社員。
能力は優秀でやり手との呼び声も高い。
しかし実際の彼女の性格は、31歳で独身。結婚願望はあるといえばあるが、ないといえばないというどこにでもいるごくごく“普通”の性格の持ち主だった。
小旗健太 / 阿部サダヲ(あべさだを)
ある日、島子(観月ありさ)の職場に、中国人スタッフを従えて乗り込んできた中国側のマネージャーの男。
日本と中国の両方で仕事をする彼は「中国も日本も関係なく、いい奴もいれば、嫌な奴もいる」という完全中立意見を持っている。
しかし、島子とだけはどうしても毎回意見が合わず対立するばかりで話が先に進まない。
矢部桜 / 美波(みなみ)
新人のOL。ゆとり世代の象徴的存在である。
日本生まれ日本育ちのクオーターだが何故か日本語がおかしい。
中国人研修生に同じ中国人だと間違えられるほどである。
普段は業務をのんびりとやっている。
朝比奈国彦 / 東幹久(あずまみきひさ)
島子が勤める会社の総務課長。
上司に嫌われたくないという理由でヘコヘコ頭を下げている人物で、会社にとっては思い通りに動く使いやすい人材だと思われている。
富士田弥生 / 浅野ゆう子(あさのゆうこ)
東慶商事に入社してから勤続26年の総務部長。
関西出身のバリバリなキャリアウーマン。使えない部下はバッサリと切り捨てる。
今の目標は本社社長の椅子を奪取すること。
李大龍 / フービン(ふーびん)
本業は教師の男。中国の学校にボランティアに来た小旗と出会い、そこで日本語を習った。
二人でカンフー道場にいったことがきっかけで大親友になった。
日本に来てからは小旗の基でマネージャーの研修をしている。
来日中は薬膳BARの2階で小旗と一緒に暮らしている。
楊洋 / ローラ・チャン(ろーらちゃん)
上海の裕福な家庭に育った女性スタッフ。
気が強く、プライドも高く、思った事をはっきり口にする強硬派。
職場では野呂主任との口論が絶えない。
だが、日本のいいところはすぐに認める素直さも少しある。
張琳 / タン・チャースー(たんちゃーすー)
中国の農村出身の純朴な女の子。両親は一人娘の彼女を大学に行かせる為に、身を粉にして働いた。そんな両親の愛情に応えようと、死にものぐるいで勉強し、日本語検定1級を取る。
日本企業のアウトソース請負会社に就職し、たった3ヶ月でパソコンのタイピングなど高いスキルを身につけた。まだ日本語を話すのはカタコトだが、日々勉強に励んでいる。
都留康介 / 井上芳雄(いのうえよしお)
島子の後輩社員。
歌が抜群に上手く、その才能を生かした仕事を夢みていたこともあるが、堅実な商社に就職
する道を選んだ。育ちが良くマイペース。先のことなどまだまだ考えられないでいる。年上の島子からは子供扱いされているが、いつかは島子に認められる男になりたいと思っている。
野呂昭和 / モロ師岡(もろしおか)
北京支社勤務を経て、本社に戻って来た。会社の為に家庭も顧みず、身を粉にして働いてきたのに、イエスマンになりきれず出世街道からは外れている。この年でようやく主任。
北京支社で散々中国人に煮え湯を飲まされ、大のアンチ中国となる。
中国人研修生の中でも一番思ったことをすぐ口に出す楊洋とは、犬猿の仲となる。
木村紅葉 / 前田知恵(まえだちえ)
女子大で漫画研究会に入っていたほど漫画好き。仕事の合間によく漫画やイラストを描いている。赤塚不二夫の大ファン。
仕事は言われたことをそつなくこなすが、自分から積極的に業務を進めることはない。
まだまだ自分探し中だが、特に焦燥感はない。
萬里 / 皆川猿時(みながわさるとき)


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